三島光産株式会社

三島光産株式会社の会社情報

会社名 三島光産株式会社
代表者 代表取締役 三島秀夫
所在地 本社:北九州市八幡東区枝光2-1-15
営業所:東京
事業所:北九州市、千葉(市原市・君津市・木更津市)、茨城、神奈川、大阪
事業内容 1.工程請負事業
創業以来、大手鉄鋼、ガラス、化学メーカーの構内作業を行っています。技術、技能の伝承、生産技術、工程改善を行っており、現場を知り尽くしているエキスパートとして、工場操業に欠かせない原動力となっています。更にはお客様の研究開発、品質保証の仕事にも深くかかわっています。
 
2.自社製品事業
独自で尖った技術を磨き続け、自社工場で生産し、大手のお客様に直接製品を納入しています。時代の変化に対応し、鉄鋼から、半導体、磁界、自動車部品事業にも展開。国内シェアトップクラスの製品を3つ保有し、海外にも展開中です。(中国、ロシア、インド)業界トップクラスメーカーとして未来を担う「志」を持ち、積極的に開発、展開を進めています。
 
3.プラント/エンジニアリング事業
大手鉄鋼、化学、ガラス、自動車、半導体向けにプラント工事、設備の設計、製作、精度保証、据付まで機電一体で行っています。自動車、ガラス、半導体向けの設備については海外にも納めます。毎回がオーダーメードで、ユーザーが求める新しい技術に対応しています。
従業員 2,563名
公式サイト mishimakosan.com

三島光産株式会社のポイント3つ

  • 連続鋳造モールド装置で国内シェア75%
  • 業界の第一線で働ける
  • 日本の産業に欠かすことのできない100年企業

鉄・自動車・ガラス。日本のものづくりの幹を支える技術者集団【三島光産株式会社】

福岡県北九州市。四大工業地帯の一角として栄えてきたこの工業都市は、八幡製鐵所を中心に多くの企業や産業を生み出してきました。その産業集積都市、北九州市に、日本の産業を語る上で欠かすことのできない会社があります。三島光産株式会社。鉄鋼に始まり、ガラスや樹脂、さらには製造装置の設計にいたるまで、日本のものづくりを支える。今回の番組では、3事業それぞれの現場で働く技術者に密着し、普段なかなか表に出ることのない縁の下の力持ち達の仕事ぶりをドキュメントします。

国内トップシェア製品を数多く持つ北九州のものづくり集団・三島光産

三島光産株式会社は、年商およそ240億、従業員数2300名、2016年に創業100周年を迎えた(創業:大正5年 1916年)北九州を代表するものづくり企業です。

その事業は大きく3つに分類されます。

1つ目が、工程請負事業。日本製鉄やAGCといった、大手鉄鋼・科学メーカーの工場で、その工程を請け負い、製造や生産性向上をサポートしています。

2つ目が、自社製品事業。製鉄所で使用される「連続鋳造モールド」という装置では、なんと国内シェア75%を誇ります。他にも、半導体を運ぶための半導体搬送トレイや磁場キャンセラーなど、数々の製品でトップシェアを持っています。さらには、調剤薬局などで使われる薬の自動除包分配機「一包奉仕」など、新商品開発にも力を入れています。

そして3つ目が、エンジニアリング事業。大手自動車メーカーや家電メーカーの製造ラインの設計から製造・設置を行い、製造ラインの自動化を支援しています。

工程請負部門:世界屈指の工場を動かす

千葉県にある日本製鉄・君津製鉄所。ここで働く三島光産の技術者、岸本さんは工程請負部門の社員です。国内最大、世界でも五本の指に入るこの製鉄所で非常に大事な役割を任されているといいます。

鉄鋼君津事業本部鉄板技術室・岸本さん:「お客さんである日本製鉄の工場の一部を私どもが請け負っています。その請負ラインに対する改善提案をします。例えば『こういう設備を入れたら効率的に生産できる』と提案させていただきながら、新しい設備の導入を実現して、それを立ち上げていく総合的なエンジニアリングがメインの仕事です。」

最近、岸本さんのチームはこの工場に製鉄の過程で出る余分な付着物を取り除く装置を導入したばかりで、取材のこの日はその成果を日本製鉄側に報告していました。岸本さんは、この世界屈指の工場における改善プロジェクトに関わることができることに、仕事の働きがいや喜びを感じると語ります。

岸本さん:「大きいプロジェクトに全面的に任せていただいて…上司もその都度サポートしてくれますし、これだけ大きな案件を頭からお尻まで一気通貫できたことは、今後の会社人生にとっても非常に意味のあることだと思います。」

自社製品事業:国内トップシェアを支える技術力

三島光産が国内75%のシェアを誇る連続鋳造用のモールド。上部から溶けた鉄を流し込み、徐々に冷やしながら連続的に凝固させる、製鉄の中でも重要な装置です。三島光産の装置によって作られた鉄が形を変え、私たちの生活を支える家電や自動車、橋梁や建物など、日常のあらゆるところで使われています。

実はこの連続鋳造モールド、内部の銅板が摩耗し、すぐにダメになってしまうという構造上の課題を抱えています。その耐久性向上に取り組んでいるのが、入社6年目の森園さんです。コーティングに使う金属の配合や厚みを微妙に調整し、銅の熱伝導の高さを損なわずに、摩擦に強い表面処理技術を開発しています。この表面処理技術の高さが三島光産の高いシェアを支えています。三島光産では、30年間でその耐久性を25~30倍にも向上させてきたといいます。

機工事業本部技術開発部技術企画課・森園さん:「製品の寿命が上がると、三島光産にもお客さんにもメリットがある。そういった表面処理技術などの強みがあることが、今国内トップシェアを維持している技術力の根幹だと思います。入社して間もない若手でも、自分の仕事を任せられて、即戦力として研究開発できる楽しみがありますね。東京・大坂から離れていますけど、第一線として北九州からでも他社に負けずにやれています。」

一方、森園さんの同僚・廣門さんは、モールド内部で鉄が固まる際の温度変化を分析して、表面処理や冷却の改善に向けた「解析」を担当しています。廣門さん曰く、三島光産には理系学生が大学時代に学んだことが活かせるだけの仕事の広がりがあると語ります。

廣門さん:「大学時代に専攻していたものが三島光産だったら活かせるだろうということで、色々な分野に携わっている三島光産がいいなと就職試験を受けました。まさか専攻していた化学の知識が使えるとは、入社して配属されてびっくりしました。学問だけじゃなくて、それをものづくりに活かせるというところが嬉しいですね。」

実は廣門さん、ママとして2人の子どもを育てながら働いています。

廣門さん:「2人目の育児休暇が終わってから短時間業務にさせて頂いて、少し早く帰らせてもらっているんですが、そういう点を認めてもらっているのはありがたいですし。今から三島光産は女性社員も増えると思うので、自分が土台を作っていけたらいいかなと思います。」

エンジニアリング事業部:世界のものづくりを支える

AIやロボットの発達により、自動化の進む製造業界。トヨタや日産などの大手自動車メーカーや、家電メーカーに対して、製造ラインの設計から製作・据え付けまでを行っているのが三島光産のエンジニアリング事業部です。

中堅エンジニアの黒岩さんは、ジグと呼ばれる工作物を固定する装置や製造ロボットの回路設計・プログラミングなど、電気設計の業務を担当しています。

エンジニアリング事業部 設計グループ 電気チーム

黒岩さん:「パソコンのプログラミングと違うのは、実際にロボットなどを動かすということ。色んな付帯機器も扱うし、ロボットも1台ではなく3~4台制御しなければなりません。」

三島社長:「三島光産で働く醍醐味は、大手のように細分化された仕事をするのではなく、幅広く仕事をすること。設計もしますし、ロボットも動かす。組み立てや現地での据え付け工事もする。ここまでやって初めてエンジニアとなる。」

中でも自動車産業では、モデルチェンジやマイナーチェンジの度に製造ラインも変わるため、その都度ラインを組み替える「高度な対応力」が求められるといいます。

エンジニア事業部・岡田次長:「4年に1回モデルチェンジがあるので、必ず設備も更新されていく。短納期かつ高品質が求められるので、大変さはありますけどやっぱり楽しいですね。」

黒岩さん:「自分たちがいないと、この設備・製品はできないというところに携わっています。『車』という日本の大きな産業の一翼を担っているんじゃないかなと思います。」

自分がイキイキと働くことで、家族も、社会も幸せにする会社

「活き活きと楽しく、私達自身のために、そして社会のために」理念に込めた想いを三島社長に伺いました。

三島社長:「自分たちがまずイキイキと楽しく働けないと、決して家族を幸せにできないし、社会も幸せにできない。まずは自分たちが働きがい、やりがいを持って会社で働けること、家族や仲間に自慢できる会社を目指そうといったところを経営理念として掲げています。」

改めて、社員に三島光産で働く魅力について聞きました。

>岸本さん:「人を大切にする会社だと思います。私は上司も部下もいるんですけど、一様にみんな面倒見のいい方が多いですね。」

黒岩さん:「仕事は一人ではできないので、チームとして皆でやるという一体感を味わえるところが魅力です。」

技術開発部・繁岡さん「優しい方が多いですね。自分の相談にも乗ってくれる。面倒見のいい人たちが集まる縁の下の力持ち的な会社ですかね。」

大正・昭和・平成そして令和と、100年以上にわたって日本の主力産業を支え続けてきた三島光産。人を大切にし、技術を磨き、その結果として得られた信頼によって、今日まで発展してきました。

今、三島社長の描く未来とは

三島社長:「三島光産は100年を超える歴史ある企業ですが、常に変革を志している会社です。そのベースになるのは信頼であり、技術を尖らせること、人を大事にすること。これまで以上に時代の波に、変化に気付いて対応して、『変化を起こせていけるような会社』を目指しているところです。ぜひ前向きで明るくチームで結果を出すことに共鳴を持たれる方、ぜひ三島光産と一緒に夢を叶えて、一緒に未来を切り拓いていきたいと思える人と共に働いていきたいと考えています。」