会社名 | 和新工業株式会社 |
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代表者 | 代表取締役 森 茂博 |
所在地 | 福岡県朝倉郡筑前町山隈1279-1 |
事業内容 | 津波避難階段の製造販売など |
従業員 | 24名 |
公式サイト | washin-kogyo.co.jp |
和新工業株式会社は、福岡県筑前町に本社を構える金属加工メーカーで、津波避難階段国内シェアNo.1の会社です。東北の震災以降、湾岸地域でニーズが高まっている避難階段を全国250箇所以上に供給しています。他にも物流倉庫用金属ラックや建築土木用の型枠など金属をオーダーメイドで加工できる技術力が強みです。
和新工業が手掛ける、津波避難階段の『のぼーる』。設計を担当しているのは、技術グループの竹内課長です。津波避難階段は山の斜面など複雑な起伏に取り付けるため柱の長さが一本ずつ異なったり、複雑な構造が多いそうです。
竹内さん:「自分が設計した図面と同じものがそこにあり、下から上まで連なっている出来上がったものを実際に見るとやりがいを感じます。」
他の方にも和新工業が持つモノづくりの魅力を伺いました。
技術グループの古賀さん:「大きい会社だと1つの商品を作るのに1つの部分でしか携われないと思うのですが、和新工業は自分の作ったものがそのまま1つの商品になり、お客様のところに届くのでやりがいがあります。」
和新工業には、津波避難階段の他にもう1つ、強い事業があります。それが物流企業向けのオーダーメイドの金属製品です。オーダーメイドで応えるために会社1社1社の悩みや願望を聞き出すことが重要となってきます。そこが和新工業のモノづくりの特徴とも言えます。森常務にお話を伺いました。
森常務:「製品として存在していない所から作る以上はお客様のニーズをきちっと把握したうえで聴き出す力やコミュニケーションが大切になってきます。和新工業の営業は出口よりも入口が大事です。」
取引先である甲株式会社の吉田さんは「今、この世にないものを1から全部設計して下さります。凄い提案力だと感じます。」と和新工業さんのことを語っておりました。
1社1社の悩みや願望を聞き出し、それにオーダーメイドで応える。それが和新工業の「ものづくり」の特徴のようです。
和新工業のある福岡県筑前町は、福岡県中南部、筑後平野の北に位置しています。福岡市から車で1時間以内のアクセスで、和新工業の社員全員が自家用車で通勤しています。津波用の避難階段をはじめとする、数々のユニーク商品がこの筑前町から全国へと届けられています。都会ではなく、あえて地方で働く魅力について社員さんに伺いました。
陣内さん:「あまり人ごみが好きじゃない。一人の時間も隙なので、車で通勤できるところを探していました。私が住んでいた所ものどかな所だったので安心します。」
古賀さん:「学生さんは天神や博多にしか会社がないと思っている人が多いと思うので、こういう地方にも、ものづくりの会社があると知ってもらいたい。」
最後に、森茂博社長に今後の和新工業株式会社について伺いました。
森社長「我が社の経営理念は『安全とお役立ちの提供で社会貢献する』この考えから、津波避難階段も生まれました。これからも大きな会社がやれないこと、大きな会社が作らないもので、我が社だけが作れるものを作っていきたい。仕事の量から言えば、大手の下請けになった方が安心とは思いますが、それでは自由度がありません。小さくとも自立性のある企業として、我が社独特の生き方をしたいです。」