豊運輸株式会社

豊運輸株式会社の会社情報

会社名 豊運輸株式会社
代表者 代表取締役社長 福田 篤
所在地 福岡県粕屋郡久山町大字久原2904番地2
事業内容 一般貨物自動車運送事業 自動車運送取扱事業 第一種貨物利用運送事業 産業廃棄物収集運搬業 倉庫業
従業員 100名
公式サイト yutaka-unyu.co.jp

豊運輸株式会社のポイント3つ

  • 創業50年 重量物輸送の分野で九州ナンバーワンの実績
  • 密着!クレーン輸送の舞台裏
  • 社名の由来にも表れる「義理・人情」を大切にする社風

特殊なものを運ぶプロ【豊運輸】

今回の特集では巨大な荷物を運ぶスペシャリスト企業を取材しました。列車の車両、風力発電のブレード、ドーム球場の屋根、さらには、食品工場のタンクなど、巨大なもの、長いもの、幅の広いもの、そして精密なものまで、どんな運びにくい荷物でも、目的地まで安全に届ける会社。それが、豊運輸株式会社です。

密着!クレーン輸送の舞台裏

とある大型クレーン製造工場の潜入から始まった取材。今回豊運輸が輸送を依頼されたのは巨大なクレーンの柱。なんと全長23メートルです。輸送当日。今回使うのは「ポールトレーラー」。台車が伸び縮みするという車輌です。

出発したのは、深夜1時。交通量が減るのを待って動き始めます。前には先導車、後ろには後方警戒車が張り付いて、安全を守ります。

今回ハンドルを握るのは水野ドライバー。頭の中には、目的地までの間に、どんな難所があるのか、すべての情報がインプットされているといいます。

水野ドライバー:「先の先を読んでいかないと、夜だからと安心していてはダメ。」

今回の輸送の最大の難所、県道から国道へ出る交差点。見事、難所の交差点をクリアしました。数時間後、巨大クレーンは無事に目的地に到着しました。

創業当時の恩が刻まれた社名「豊運輸」

豊運輸の歴史をたどると、昭和42年に遡ります。創業者である森豊明氏の名字から、「ミツキ運送」という屋号で、ダンプカー1台からスタートしました。

創業当初、まだ無名だった同社に、大きな仕事をくれたのが、豊鋼材工業という鉄鋼メーカーでした。その恩義を忘れないために、昭和42年9月、森氏は豊鋼材工業から一文字をもらって、「豊運輸」を設立しました。

福田社長:「豊鋼材の恩義があると。出発の原点、豊鋼材さんにお世話になったことを絶対に忘れてはいけないという先代の想いがあり、豊運輸という名前を頂いて今日にいたっています。」

もう1人の恩人が、当時コカ・コーラの副社長を務めていた、榎本重彦さんです。榎本さんの長男、福岡地所の榎本一彦会長が当時をこう振り返えってくれました。

福岡地所 代表取締役会長・榎本一彦さん:「創業者の森さんは義理人情に厚い方。従業員を一体として位がないんですよ。そして面倒見がいい。運送業で50年続くのは大変。一体感がないとなかなか難しいです。福田社長も森さんと性格がそっくり。『みんな一体となってやるんだ』という姿が全く一緒。それが豊運輸の強さだと思います。」

創業者から脈々と受け継がれる人間関係を大切にする精神

こうした人間関係を大切にする精神は、創業者が亡き今も、豊運輸に脈々と受け継がれています。そうして、人を大切にすることで育まれてきた同社の特徴の1つが、「社員のやさしさ」に表れているといいます。

福田社長:「社員はとにかく優しい。仲はいいしプライベートでも一緒に居たりします。仲間が困っていたら一緒に片付けをした積み込みしたり。『俺が俺が・・・』という人間なんかは一人もいません。」

創業50周年 世の中にお客様に必要とされ続ける会社に

顧客に感謝、社会に奉仕、社員と家族の幸福・・・こうした創業の精神を受け継いで、平成29年、豊運輸は創業50周年の節目を迎えました。

福田社長:「社員に感謝、お客様に感謝、支えて下さる皆様に感謝。そこの恩に報いるということをやり続ければ、おのずと何をやればいいのか会社の方針も決まってきます。必要とされる会社であり続ける。世の中に、お客様に。会社ができて50周年。全てはお客様、社員、それを取り囲む一人一人の仲間があっての50周年です。これからもしっかり、みんなの為に頑張っていく豊運輸でありたい。」