就職活動で避けて通れないのが「面接」です。
自分の人生を決める大事な場面だと意識しすぎるあまり
「本番で頭が真っ白になってしまった」
「練習の成果を発揮することができなかった」
「面接官の質問に上手く答えられなかった」
と悩んでいる就活生も多いのではないでしょうか?
また、近年ではオンラインでの面接が増えてきたことで
「画面越しに映る面接官の表情が読めず恐怖を感じた」
「自分の話に興味を持ってもらえていないのではないかと不安だった」
という就活生の声もよく耳にします。
面接時に成果を出すためにはどうしたらいいのか。
今回は「何度練習しても面接で成果が出せない」という就活生に向けて
面接を成功させるための3つのポイントをご紹介します。
面接に苦手意識を持っている就活生の多くが抱えている課題に「緊張」があります。とある企業が全国の就職活動経験者940名を対象に行った調査では、なんと実に96.2%の方が「就職活動で緊張を感じたことがある」と答えています。つまり、ほぼ全ての就活生が緊張の中で面接に臨んでいるのです。「一緒に面接を受けている人が、スラスラと自己PRを話していて焦ってしまった」という経験をしたことがある方も多いかと思いますが、実はその人も緊張と戦いながら面接に臨んでいるのです。自分だけが緊張しているわけではないと思うと少し気持ちが楽になりませんか?緊張して全然話すことができなかったと悩んでいる学生も多いですが、皆大なり小なり同じような経験をしているのです。安心してください。
しかし、その事実を知ったとしてもすぐに緊張がなくなることはないでしょう。もし緊張が激しい場合は、面接官に緊張していることを素直に言ってしまいましょう。誠実な姿勢は面接官にも伝わりますし、素直に伝えることで緊張している前提で話を聞いてくれる面接官も多くいます。
よくTwitterなどのSNSで、面接を受けた学生が面接官に対する愚痴や不満を呟く投稿を見かけます。多くの学生が、何社も面接に臨んでいくうちに、面接官は「自分を評価する人」であり、まるで自分を面接から落とすために仕向けられた敵かのように錯覚してしまうのです。今この文章を読んでいる就活生の皆さんの中にも同じような経験をしたことがある方がいるのではないでしょうか。しかし、それは大きな間違いです。なぜなら、面接官は「落とすために面接をしている」のではなく「入社後に長期的に活躍してくれる人かどうかを見極めるために面接をしている」からです。特に中途採用と違い、新卒採用には採用費用だけでなく、その学生が一人前になるための教育費や毎月のお給料などたくさんのお金が掛かっています。いわば採用は企業の未来のための投資なのです。将来その投資を回収するためには入社後長く働いてもらう必要があるため、面接官たちはありとあらゆる質問をして、その学生が長期的に活躍できるかどうかを見極めているのです。
そもそも落とそうと思っている学生さんに対してわざわざ時間を使う面接官はいません。あなたが書いた履歴書や、一次選考、二次選考の話を聞く中で「もっとあなたのことを知りたい」と思っているからこそ忙しい時間を割いて面接をしているのです。面接官を怖い敵だと思うのではなく、味方だと考えて面接に臨みましょう。面接官が味方だと思えると、少し安心感が生まれ落ち着いて面接に臨めるようになりますよ。
緊張している時は、自分が話すことに一生懸命になりすぎて周りが見えなくなるものです。そのため普段の自分では考えられない態度をとってしまう就活生が多くいます。緊張から話も上手くできず、面接を受ける態度も悪かったとなると面接官に良い印象を与えることができないのは明白でしょう。「そんなこと当たり前だ」と思う就活生も多いかもしれませんが、そのことに気付いていない学生も多いです。あなたはどうでしょうか?実際の面接で自分がどういった態度で臨んでいるかを客観的に見ることはできないので、ぜひ面接練習をする時に一度スマートフォンなどで撮影して一度見てみましょう。
また、自分の発表が終わった後に安心して気が抜けてはいませんか?そんな時こそ要注意です。面接官は質問に対する応答以外にも、他の人の話を聞く姿勢なども細かく見ています。自分の発表が終わって安心する気持ちも分かりますが、面接会場を出るまでは気を引き締めておきましょう。
いかがだったでしょうか?
皆さん、日々練習を重ねて面接に臨んでいるかと思います。しかし、いかに準備を重ねても当日に成果が出せないで苦しんでいる就活生は多くいます。抱えている課題感や悩みは学生さんごとに多種多様だと思いますが、今回はその中でも多くの学生に共通しているだろう「緊張」をテーマにコラムを書かせていただきました。少しでも就活生の皆さんの為になっていれば幸いです。もし反響があれば次回またお会いしましょう。