旅行好き大学生は飛行機通学の夢を見るか 後編


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旅行好き大学生は飛行機通学の夢を見るか 前編

続いて後編では飛行機通学の苦労やデメリットについて記していきます。ですが「こんなに苦労しながら通学してたの!?」とは思われたくないので各項目に筆者なりの考え方や解決方法を「ポジティブシンキング」として添えていきます。

飛行機通学7の苦労

①とにかくお金がかかる

んなに魅力が多くても、こればかりは確実に大きなデメリットと言えます。前編で述べた様にLCCを利用したり、航空券を早めに購入したりすれば飛行機代は想像以上に抑えられます。しかし、家から空港までと空港から学校までの交通費、宿泊費、滞在中の食費など飛行機代以外も様々な面でコストが掛かってきます。例えば、航空券往復19,000円・ホテル一泊3,000円・電車賃1,000円・食事一食1,000円×3食と考えるとこれだけで26,000円も掛かっているのです。

①ポジティブシンキング

航空券が工夫次第で安くなるのと同様に、筆者は他の費用も抑えておりました。宿は友達の家に泊めてもらったり、食事はコンビニなどで安く済ませたりしておりました。もちろんこれらは人によって条件が変わってきますが、そもそも筆者はこれらを”通学費”とは考えていませんでした。強いて言うなら”旅費”です。さらに言えば、食費や電車賃などは普通に通学をしていても掛かってくるコストです。斯様に考えておりましたので、今振り返ってみてもお金のやり繰りが大変だったなぁとはあまり思いません。

②直前の変更などに対応しにくい

飛行機は基本的に早めに予約する方が安く済むことが多いです。また、安値で購入した航空券は大抵時間変更が行えません。なので2,3ヶ月先まで飛行機を予約するためにスケジュールを確定させていました。ですが、数日前になって急に対面授業がリモート授業や休校に変わると授業がないのに通学をすることになるのです。これはまだマシなケースで、大変なのは突然学校に行くことになった場合や授業がいつあるか定かではない場合(授業が不確定な学期始めなどの時期に多い)です。直前に予約することになるので高額になりますし、前後にアルバイトなどを入れている場合は少なくとも丸一日分のスケジュール変更が必要になります。

②ポジティブシンキング

筆者は学校が無いのに東京に行くことになった場合はむしろラッキーだと捉えていました。東京に行く際は、学校の前後時間で友人に会う予定やどこかに行く予定を入れているのでその時間を増やすことができるからです。
反対に、急に大学に行くことになった場合はマイルで航空券を予約します。購入すると高い航空券こそマイルで予約すれば割安で取れる場合がほとんどです。また条件次第では当日予約で安く飛行機に乗ることが可能な券種があるのでその様な運賃を使うのも有効です。直前であっても金銭面はあれこれ工夫すればハードルを下げていくことが可能なのです。

授業がいつあるか不明確な時期については、授業の候補日を数日分抑えるために普段より少々長い4,5日滞在する計画で飛行機を予約しておりました。もしどうしても航空券の予約やスケジュール調整が難しい場合は、可能であればリモートでの参加を交渉することも一つの手段です。
 

③便によっては早起き、遅帰りにならざるを得ない場合も


場所にもよりますが、飛行機は「ちょうどいい時間」に乗ることが難しいです。そもそも便数が限られているとため、そして時間帯によっても運賃が異なるためです。
ところで、早起きは得意でしょうか?筆者は通学する際、朝7時半の便に搭乗する為に6時に起床しておりました。早朝の便を選んでいる理由は、早朝便が一日の中で最も安い運賃に設定されていることが多い為です。「金額にはこだわらない!」という方でも、授業が1限からある場合は早朝便で行かざるを得ないこともあるでしょう。
時間調整が難しいのは授業終わりも同様で、遅い時刻に終わる場合、夜遅い便に乗り帰宅は22,23時になることもあります。早起きや遅帰りが通常の通学よりも発生しやすいと感じました。

③ポジティブシンキング

前向きに捉えれば、早起きが苦手だという方は早起きを身につける良い機会になるかも知れません。笑それでも早起きが嫌な場合は前日の最終便などを検討するのも良いでしょう。夜遅い便も比較的安い運賃が設定されていることが多いです。ただし、宿泊費などが掛かってくる場合があることを考慮しなくてはなりません。
 

④天候に左右される

電車通学であっても台風や雪の際に遅延になることなどはあるかと思いますが、飛行機はより顕著に天候の影響を受けます。遅延ならまだ良いですが、悪天候による欠航や出発空港に折り返す場合もあります。それによって授業に参加できなかったり帰宅が困難になったりする可能性があります。さらに、住んでいる地域の悪天候により欠席になったとしても、大学のある地域とは天候が全く異なっている場合は欠席を「仕方ない」ものと理解してもらえないことも考えられます。

補足ですが、遅延や欠航の要因には天候以外にも機材や空港のトラブルなどがあり、それらの要因での授業への遅刻欠席はより理解を得にくいものと考えられます。

④ポジティブシンキング

一年間の飛行機通学の中で筆者は一度も天候による欠航や折り返しに遭わなかったことは根拠にはなりませんが、あまり頻繁に見舞われるものではないかもしれません。行える対策は余裕のあるスケジュールで飛行機を取るということぐらいでしょうか。しかし、公共交通機関のダイヤ乱れはどの様に通学していても見舞われる可能性はあるので、その様に割り切って考えることが大切であるとも言えます。

⑤飽きたらしんどいかも

飛行機や旅行というのは、たまに(非日常的に)経験するからこそ特別感という価値を得られるという性質があるのではないでしょうか?それを例えば毎週経験してしまった場合、徐々に特別感も薄れ、最初は感じていなかった苦労を感じたり魅力が減退したりという恐れがあります。そうなると飛行機通学はもはや”時間とお金のかかるしんどい通学”となってしまうのです。

⑤ポジティブシンキング

筆者自身、飛行機通学を始めた頃に比べて飛行機に乗る際や東京に行くことへの特別感が薄まってしまったのは事実です。しかし、今でも飛行機に乗る際に窓側の席を予約するのは、時間や天候、時期によって変化する窓からの景色を楽しみにしているからです。つまり、特別には感じずとも、旅行や飛行機が好きだという根底があれば、それを「しんどい」「苦労だ」とは感じることはないのではないでしょうか。また東京では毎回別の友人に会う予定を組んだり、色々な場所に出掛ける予定を立てるので東京に行くこと自体もしんどいとは考えませんでした。

⑥大荷物になる場合が多い

宿泊を伴う通学の場合は大学の準備に加え、着替えやアメニティを持参することもあるでしょう。それに加えて筆者は飛行機などで読む本、課題を進めるためのノートパソコン、友人に渡すための福岡土産などを持って行きましたのでスーツケースで通学することもしばしば。あまつさえ、満員電車に乗り込もうものなら大変さは跳ね上がり、荷物の多さを恨んだ場面も多々ありました。笑
そして、荷物を飛行機で預ける際は到着後に少々足止めを食らうことを考慮したうえでないと、予想外に時間がかかりますので要注意です。(LCC利用の場合、手荷物を預けると料金が発生する場合があります。)
また、途中で持ち運びに疲れ、コインロッカーを使用し思わぬ出費となる点も注意が必要です。

⑥ポジティブシンキング

最も大きな荷物になるのは着替えです。筆者には定期的に泊めてもらえる友人がいるので友人の家に(申し訳ないと思いつつ)着替えを数着置かせてもらっていました。ホテルに宿泊する場合は、アメニティや寝巻きは持参しないで良いのでそれはそれで荷物を減らせていました。日帰りであれば尚更荷物を減らすことができます。とにかく、飛行機通学においてはなるべく無駄なものは持たないことが、吉です。

⑦時間がかかる

筆者の場合、家から空港までおよそ20分・飛行機およそ1時間50分・羽田空港から大学までおよそ40分と、3時間弱を通学に要しておりました。さらに、3時間弱というのは単純な移動時間の合計に過ぎません。空港到着から搭乗までの時間、東京で一泊などと考えていくと通学に何時間どころか何日か費やしていることになるのです。

⑦ポジティブシンキング

何度かブログ内で述べているように、筆者は飛行機通学を”旅行”として考えています。なので数時間の移動を苦に感じたことはないですし、大学近くに宿を取れば、宿からの通学時間はかなり短いと考えることもできます。飛行機搭乗中はブログ前編の⑤,⑥で述べた様に、座って自分の時間を作ることができるので快適さでは電車通学に勝ると考えられます。

以上が、飛行機通学での苦労です。

メリットも苦労も人によって変わってくると思います。筆者は1年間の飛行機通学を経験して全てのことが新鮮で楽しい、以前よりも人間的な生活を得ることが出来ました。失ったものは貯金くらいです笑。なので、金銭的な話について次のブログでは述べさせて頂きたいと思います。
最後に「飛行機通学に向いている人」を箇条書きにして「旅行好き大学生は飛行機通学の夢を見るか」の結びとさせて頂きます。

飛行機通学に向いている人

☆飛行機・旅行が好きな人
☆授業の数が少ない人
☆地方で就活をしたい人
☆スケジューリングが得意な人
☆住みたい場所や通いたい場所が遠方にある人
☆普通じゃないことをしてみたい人

ありがとうございました。