最終面接での経験-誰と働きたいか


私自身の最終面接での経験です。

 「好きな仕事ができて、ある程度生活ができればよい」
これが就活で企業を選ぶ際の私の基準でした。
もちろん、他にもこだわり条件はありましたが、
正直「就職したい!」という前向きな姿勢ではなく、
「現時点では自分のしたいことをするには能力も経験も不足しているので、どこかで経験を積みたい」と考えていました。

仕事をされていて楽しいですか?

 私の希望する仕事が出来そうな企業が見つかり、最終面接に臨んだ時のことです。
代表をはじめとする経営幹部が5名並びました。
「Iターン就職・女性」というキーワードに当てはまる私は
「1人で大丈夫なの?すぐ故郷に帰りたくなっちゃうんじゃないの?」という質問に
「だったらココに来ていないです(心の声)」と少々悲しくなりつつも、やりとりしました。

結びに「何か質問はありますか?」と尋ねられた時、私は質問しました。
これまでに、業務内容についての説明はありましたが、
現場社員の顔ぶれやどんな働き方をしているのか知る機会が少なかったからです。

「お仕事には大変な局面がたくさんあるとは存じていますが、
(あなた自身は)仕事をされていて楽しいですか?」と。
経営陣は顔を見合わせました。

学生の素朴な質問に子どもじみた印象を受けたのか、苦笑いしていました。
私はある程度は予想していましたが、想定通りの反応でガッカリしました。
そして、「もう質問がないなら以上で終わります。」と言われた時、
のちに私の上司となる部長が
「私は仕事楽しいですよ!もちろん、大変なこともあるけれどね。」と
私の目を見て話してくれました。

学生の私ですら、仕事は楽しいことばかりではないと承知していました。
この記事を読んでくれているみなさんも、部活・バイト・これまでの学生生活で経験済みですよね。
私が質問をしている時の経営幹部の表情や、私の質問に答えてくれた部長の表情を今でも覚えています。
少ない情報ながらも、この部長のような人がいる会社なら私も頑張れるのではないかと思えました。
後に私はこの企業に就職するのですが、その部長はその後も私を娘のように気にかけてくれました。
(仕事はとてもハードでしたが、やりがいも大きかったです!)

嬉しいときに共に喜び合える仲間が1人でもいれば、どんな大変さも乗り越えられる

仕事をする上で「何をする」のと同じく「誰と働く」も大切なこと。
仕事に大変さも楽しさも両面あるのは当たり前。
所属部署や上下関係に関わらず、大変なときに知恵を出しあえる仲間、
嬉しいときに共に喜び合える仲間が1人でもいれば、どんな大変さも乗り越えられると思います。

 企業の担当者も人間です。インターンシップや選考の中で、
Iメッセージで伝えて下さる内容を吟味すれば、どんな人が働いているのか・その企業文化も見えてくるかもしれません。
「あなたは誰と働きたいですか?」