夏が近づくにつれ、”サマーインターンシップ”という言葉を、よく耳にすると思います。
「聞いたことはあるけど、詳しくは知らない」
「参加してみたいけど、何をどうしたらいいの?」
そんな方も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、サマーインターンシップの目的から、参加までの流れをご紹介します!
サマーインターンシップとは、夏休み期間中に、大学生・大学院生を対象に行われるインターンシップのことです。
学生が休み期間を活用し、連日参加できることから、2日以上の短期インターンシップが多いことが特徴として挙げられます。
インターンシップとは、職場体験を通して実社会ではたらくイメージを掴むことが目的です。ですが、1dayインターンだけでは仕事や企業について、ほんの少ししか知ることができません。
一方でサマーインターンシップでは、授業やテストなどで忙しい時期よりも、ある程度まとまった日数が確保することが可能。複数社のインターンシップに参加することもができます。
サマーインターンシップをうまく活用し、業種や職種の細かな違いを体験しましょう。
サマーインターンシップの開催時期は7月下旬~9月中旬ごろ。日数は短期もので3〜5日、長期に渡るもので1か月ほどのインターンシップが実施されています。
業界研究や、やりたい仕事探しを目的とするのであれば、短期のインターンシップを複数。1つのことに集中し、能力的なレベルアップを目的とするのであれば、長期のインターンシップをお勧めします。
インターンシップに参加する際、出社時の交通費や、昼食代、営業現場への移動費など、意外とお金が必要になってきます。
企業の中には、学生の経済面を考慮し、交通費や昼食代を支払ってくれる企業もあります。
金銭面の対応は、企業によってそれぞれ異なりますので、インターンシップ募集要項を必ず確認しておくようにしましょう。
サマーインターンシップに参加するのは、翌年に就活を控えた大学3年生、もしくは大学院生です。
企業の多くは募集対象の学年をインターンシップの募集要項に記載していますので、確認してみましょう。大学3年生以上を対象にしたものもあれば、大学生以上であれば誰でも参加できるものなど、企業によってさまざまです。
大学3年生でインターンシップに参加し、就活の前準備をすることもできますし、大学1~2年生から参加し、社会経験を積んだり自分探しをすることも可能です。自分の学年や学びたいことにあったインターンシップを探してみましょう。
夏休みにインターンシップに参加することで、どんなメリットがあるのでしょうか?
夏休み期間は、企業にとっても学生にとっても、翌年の就職活動の準備を行う時期になります。
特に大学3年生の場合、翌年に開始される就職活動に備え、サマーインターンシップに参加することで、早期に自分の将来を考えるきっかけとなり、余裕を持って就活に臨むことができます。
サマーインターンシップは、インターンシップの最盛期に当たるため、多くの企業がインターンシップを募集しています。自分の希望にあったインターンシップが比較的見つけやすい時期だといえるでしょう。
サマーインターンシップが行われる期間は夏休みで大学が休みの場合が多いため、スケジュールの融通がつけやすくなります。
また、インターンシップの中には、3~5日間で仕事を体験できるものあるため、複数社のインターンシップを回ることもできます。
さまざまな業種や職種に触れ、将来の選択肢の幅を増やしましょう。
実際に、インターンシップが内定に直結している企業も存在しますが、それ以上にメリットとなるのが業界や仕事への理解が深められることです。
参加企業へ就職をする際に、自分が働くイメージを描きやすくなることで、就活の際に受け答えがより具体的になり、結果として内定に繋がりやすくなります。
それでは次に、サマーインターンシップに参加するまでの流れや方法を見ていきましょう。
4月中旬~5月下旬:サマーインターンシップの情報の公開開始
5月末~6月下旬:サマーインターンシップの応募者募集開始(一部企業は6月中に募集を締め切る)
6月末~7月末:応募者の中からサマーインターンシップに参加できる学生の選考が行われる
8月上旬~9月中旬:サマーインターンシップが開催される
→この期間は、企業の採用活動がスタートするため、インターンシップ募集はあまり多くありません。
サマーインターンシップの情報が出揃う前に、自分やりたいことや、将来の目標など、自分を見つめなおし、インターンシップに備えておきましょう。
新年度が始まるこの期間は、企業にとっては前年度の採用活動が終了する時期にあたります。そして、次年度の採用に向けた準備が始まります。
インターネットやSNSで昨年度のインターンシップ情報を集めたり、サマーインターンシップに参加したことのある先輩の声を聞き、自分が参加したいインターンシップはどのような業界の、どのような仕事なのか、イメージを作っていきましょう。
この時期になると、いよいよサマーインターンシップの募集情報が公開されます。
大学の就職支援センターや就活ナビサイト、企業ホームページ等、さまざまな場所でインターンシップの募集情報を入手することができます。
ひとつのところで希望にあったものがなくても諦めずに、自分の参加したいインターンシップを探しましょう。
サマーインターンシップへの参加には、参加者の選考がある場合も少なくありません。
インターンシップの選考では、エントリーシートの提出や、企業担当者との面接が行われます。このタイミングで、初めてエントリーシートを作成する方、初めて面接をする方もいるはずです。対策を練るためにも、早めに申し込みを済ませましょう。
この時期に、インターンシップが開催されます。
学びたいテーマや目的をしっかりと持ち、有意義な夏休みにしましょう。
上述したようにインターンシップに参加する際に、エントリーシートによる書類選考や、面接による選考が行われる企業もあります。特に人気のインターンプログラムほど、参加者を選考するケースが多くなってきています。
せっかく時間をかけて準備するのであれば、サマーインターンシップは絶対に成功させたいですよね。
よりよい夏にするために心がけておくべきことを、4つご紹介します。
サマーインターンシップには、たくさんのレパートリーがあります。業種、職種、企業ごとの社風の違いにより、学べることも多種多様です。たくさんのことが学べる一方で、学びが浅くなってしまうことが危惧されます。
「業種や企業ごとの営業職の違いを知る」といったような、インターンシップに参加する目的を明確にし、学ぶことを絞り込みましょう。1つの事を深く知れば、自然と知識の幅は広がっていくものです。
学びたいことが明確になっていても、毎回それを企業担当者が教えてくれるわけではありません。
知りたい情報や、体験したいことがある時は、積極的に社員や、担当者に聞きにいってみましょう。情報は自ら手に入れることで、より実践的な学びになります。
インターンシップが終了した後、なるべく記憶が新しいうちに、振り返りを行いましょう。
学びを得た瞬間は、その学びをずっと大切にしようと思うものですが、それらを整理し、書き残しておくことで、実践的な学びに昇華することができます。
可能であれば、インターンシップに参加したその日の内に、振り返りをしておきましょう。
インターンシップを一人で行うケースは稀です。多くの場合は複数の学生が同時にインターンシップに参加する事になります。
インターンシッププログラムや、企業担当者からだけではなく、インターンシップに参加した仲間だからこそ知りえるインターンシップ情報や、就職の考え方に触れるまたとない機会です。
インターンシップで出会った同期をライバルとしてではなく、頼りになる仲間として、インターンシップ終了後も交流を深めていきましょう。
サマーインターンシップに参加してみたいけれど、行きたい企業がどうしても見つからない場合はどうしたらいいのでしょうか?以下の3つの方法を、ぜひ試してみてください。
インターンシップに目的やテーマをもって参加すると、より有意義なインターンシップにすることができます。
行きたい企業が見つからない場合は、自分がやりたいことから考えて、インターンシップ情報を探してみましょう。
自分の将来やりたいことや、過去のインターンシップ情報を見てみてもいまいちピンと来ない、ということもあるかと思います。
そんな時は、実際にインターンシップに参加したことのある先輩や同級生に、感想や、インターンシップに申し込む判断基準を聞き、自分の考えを整理する際の参考にしましょう。
たくさんの学生の進路相談に乗っている大学の就職支援センターは、学生の就職をサポートするための機関です。いわば専門家といっても過言ではありません。
自分で考えられなくなったときは、大学の就職支援センターに相談しに行ってみましょう。
この記事を通して、サマーインターンシップに参加するまでの流れや、企業の見つけ方などを説明してきましたが、一度も参加したことのないサマーインターンシップを完璧にイメージすることは簡単ではありません。
悩んだ末にどうしても決められない時は、思い切って参加してみましょう。インターンシップに一社参加してみることで、自分の価値観や、インターンシップの要領が掴めてくるはずですよ!