イフジ産業株式会社

イフジ産業株式会社の会社情報

会社名

イフジ産業株式会社

代表者 代表取締役 藤井 宗徳
所在地 福岡県糟屋郡粕屋町戸原東二丁目1番29号
事業内容 卵液・冷凍卵の製造・販売 卵加工の製造・販売
従業員 104人(平成29年3月31日現在:臨時従業員除く)
公式サイト ifuji.co.jp

ここがポイント3つ

  • 東証1部上場 国内最大手の「液卵」メーカー
  • 冷凍液卵で需給調整 卵の価格高騰を防ぐイフジの社会貢献
  • 国民1人あたり6個以上の卵を加工!?食品の製造に欠かせない存在

日本屈指の液卵メーカーの強さに迫る【イフジ産業】

パン、たこ焼き、クッキー、かまぼこ、ケーキ、茶碗蒸し・・・様々な食品の原材料として、私たちの生活に欠かすことのできない「卵」。その中でも、利用しやすく卵の殻を割って液状に加工した「液卵」を提供しているのが、独立系メーカーとして国内最大手の「イフジ産業」です。

液卵とは、卵の殻を割って、利用しやすい液状に加工した製品です。卵黄のみや、卵白のみに分離したり、全卵など、様々な用途に加工して提供しています。

液卵の5つのメリット

1:作業効率のアップ

2:品質の安定性

3:経済性

4:貯蔵性

5:作業環境

→詳しくは動画で☆

 

藤井会長が養鶏場を経営していた当時、大変だったことが「卵の需給調整」だったと言います。

 

藤井会長:「夏場になると落ち込み、冬場になると需要がアップしていた。スーパーの店頭でヒビ入りで売れない卵もありました。それを加工で補って、夏場値段が安く余ったものを大量にイフジ産業が買い付ける、そしてそれらを冬に放出してエンドユーザーの需要を満たすことを考えました。」

 

お客様の役に立つことを第一に考える。これぞ営業の在り方

イフジ産業の営業担当者、銭さんに密着しました。取材日は納入先である洋菓子店を訪問しています。営業担当、銭さんが心掛けていることを伺いました。

 

「良い人間関係を作ることに努力をし、お客様にとって役立つ営業担当にになろうと一生懸命努力をしています。」

イフジ産業の液卵について、取引先の洋菓子店はこのように語ります。

 

洋菓子店パティスリー・ビヨンド:「スポンジは全卵を使い、クリームは卵黄を使用します。通常の卵では卵白が残りますが、イフジ産業に卵黄だけ頼むことで卵白のロスが無くなりました。加えて、割られたものがくるので作業時間が減り労働時間が短くなりました。」

 

ビアードパパ:「殻など異物混入の恐れが一切ないので安心して使えます。」

 

このようにイフジ産業の液卵はお客様を第一に考え寄り添う社員の姿勢により、多くのお店から信頼を得ていることがわかります。

 

食分野はもちろん、それだけでは終わらない、様々な分野で社会貢献

イフジ産業では、CSR活動、つまり企業の社会的責任として、加工で出た卵の殻を、乾燥させ、細かく砕いて、これまでは、産業廃棄物としてゴミになっていた卵の殻が、石灰に代わる安全なライン材として今、全国の小中学校などで使われています。

 

また、2011年の東日本大震災の際には、他の地域の工場が結束して、東北地方への卵の供給体制を確保したといいます。関西事業部の川本主任に当時の状況を伺いました。

 

川本主任:「関東事業部が震災で止まった際に東日本の食料生産の部分が危ぶまれているとなった時に、すぐに現場に入って関西で増産体制をとり、卵の供給を絶対に切らさないように動きました。その製品が大手の製パンメーカーに納品されて、救援物資となりました。それをニュースで見た時に『自分たちがやっていることは人の命を繋げているんだ』と、充実感、使命感が一番ありました。」

 

これからも、この先も、この世から卵が無くなることはない。多くの人を一人でも多く満足させることが使命。

今回の取材を通じて、イフジ産業が50年近くにわたって地域社会から必要とされてきた理由を垣間見

た気がしました。

 

藤井社長:「卵は米と一緒で食品の根本をなすもの、これが消えることは日本からも世界からもありません。卵を通じて業界の発展に尽くしていかなけらばならない。会社は従業員、株主のためだけのものではありません。取引先、仕入先、地域住民も含めてあらゆるステークホルダーを満足させられるやり方でやっていかなければいけないと思っています。」