“Thou shouldst earn to live; not live to earn”~扶養を越えて稼ぐ学生へ~

あなたはアルバイトをしていますか?筆者は学生生活の中でいくつかのアルバイトを経験しましたが、学生アルバイターが抱える問題が「103万の壁」「130万の壁」などとも呼ばれる扶養内のアルバイトです。

問題とは言ってもこの金額設定にさほど困っていない学生も多いとは思います。しかし、「この壁がなければもっと稼げるのに」とお思いだったりしませんか?また、「扶養を超えると税がかかったりするそうだけど、実際なにがどのくらい引かれる様になるのかわからない」ということもあるでしょう。

なので当ブログでは、ある年に扶養を思い切り越えようと決意し、アルバイトのみで友人たちの3倍近い年収を稼いだ経験から、扶養を超えるとどうなるのかを金銭的な観点のみで記していきたいと思います。

なお筆者は特別、税に知識があったりするわけではないので、あくまで筆者の実体験からの知見、筆者の場合としてお読み頂けますと幸いです。

①住民税

まずは住民税です。ウィキペディアによると住民税とは「日本の税金のうち、都道府県民税と市町村民税を合わせていう語」とされています。課される住民税は住んでいる場所と年収によって異なるという特徴があり、年収に応じた「所得割」(税率10%)と、一律で課される「均等割」があります。

また、住民税はその年の1月1日に住んでいる地域のものを納めます。そして、基準となる年収は前年のものです。筆者の場合2021年2月に東京から福岡へ越したので、2020年に東京で稼いだ分の住民税を、2021年に福岡在住ながら東京に対して納めていたということになります。

一年で納めた住民税はおよそ12万円で、約3万円を四半期に一回用紙をコンビニに持ち込み納めていました。
ちなみに、社会人として会社勤めが始まるとお給料からの天引きになります。

②国民年金

続いて、国民年金です。20歳を超えると国民年金に加入することになります。ただし、学生のうちは延納の手続きを行うことで、社会人になり経済的な余裕ができてから追納するようにすることが出来ます。

筆者も20歳になった年は延納手続きを行いました。
21歳になった年も延納の申請を行ったのですが否認されてしまいました。
どうやらアルバイトで稼ぎすぎてしまった為、延納することが出来なくなってしまったようです。
ですので、1年間毎月約16,000円の支払いを行いました。支払い方法はいくつかあるようですが、毎月コンビニで振り込み用紙を使って支払うのが面倒だったため、クレジットカードからの引き落としで支払いをしておりました。

③奨学金

これを伝えたくてこのテーマで執筆をしていると言っても過言ではありません。稼ぎすぎると奨学金がストップすることがあるのをご存知でしたか?

バイトで稼ぎすぎると奨学金がストップする

奨学金には第一種、第二種などの種類がありますので一概には言えないのかもしれませんが、私が受給していたいくつかの奨学金は、扶養を超えた翌年度から停止になりました。

奨学金を借りていると、定期的に入力することになる近況報告やマイナンバーとの紐付けから、稼ぎ過ぎ=経済的な余裕が出来たと判断され停止された様です。
奨学金の存在理由を考えればこれ自体は当然と言えば自然なことです。しかし、注意しなければならないのが、停止されるという通達は本人にはいかないということです(これも種類によるのかもしれませんが)。筆者は、いつも奨学金が振り込まれている日付に振り込まれていないことを大学に電話で問い合わせたところ、上記の旨を電話で伺いました。

なので、奨学金を受給していてアルバイトでも沢山稼ぎたいという方は、停止される可能性があることを念頭に置いておく必要があります。

扶養を越えたアルバイトは、このほかにも親への負担や健康保険、所得税などに影響があるようですが、それらについては確定申告を行ってから、次回のブログにてまとめる予定です。

これらを支払った分を稼いだ金額から差し引いても金額的にマイナスはにはなりませんが、要注意なのはこれらは大抵翌年度に影響してくるということです。

稼いだ年はただお金を沢山手に入れることが出来ますが、翌年度以降の事を考え、貯金を残しておかないとお金を使い切った時に支払いが生じて大痛手となります。

アルバイトで沢山稼ぐことは素晴らしいことですが、大金を手に入れたからと使い過ぎない様に、堅実であることが大切です。
また、特別お金が必要でない限りできるだけ扶養は超えない方が良いと感じました。

おまけ

当ブログのタイトルはソクラテスの格言「Thou shouldst eat to live; not live to eat.」をもじったもので「生きるため
に食べろ。食べるために生きるな」という日本語訳がされています。