「企業研究をどうすればいいか分からない」
「企業を見るときの視野を広げたい」そんな学生必見の授業が開かれました。
▲九州産業大学商学部 聞間理教授
九州産業大学 商学部 経営・流通学科の聞間理(ききま おさむ)教授は、株式会社カウテレビジョンとタッグを組み、学生が主体的に企業研究をできる授業(全3回)を展開しました。
今後インターンシップに取り組む学生は、企業の価値を客観的に伝える動画を活用し企業研究に挑戦しました。
企業研究を主体的に進めるための術を学べる「未知との遭遇ワーク」
ワークは、4つの柱で構成されています。
1.事前に課題動画「本当にいい会社と出会うために」を視聴
2.カウテレビジョンが制作した企業ドキュメント動画を視聴
3.ディスカッションで企業価値を深堀り
4.プレゼンテーションで発見を仲間と共有
全国には約380万社もの企業があるといわれています。自分の知っている企業の中で、どの企業が一番自分に合っているかなんて分かりません。そこで重要になるのが、企業を見る多角的な視点です。
事前に課題動画を観た学生たちは、企業を見る時のポイントを押さえて未知との遭遇ワークに臨みました。
【企業を見るときのポイント】
・BtoC企業とBtoB企業
・中心価値/周辺価値
・目に見える価値/目に見えない価値
・仕事・報酬・仲間の切り口
ポイントを押さえた学生たちは、さまざまな業種の企業ドキュメントをコンテンツとして視聴しました。
▲授業で活用した動画コンテンツ(一部抜粋)
企業が持つ価値を深堀りするために必要なのは多角的な視点。学生たちが日常生活で触れるのは、有名企業やBtoC企業です。ドキュメント動画を通して
・耳にしたことがなくとも共感できる理念を持つ企業
・ニッチな分野で高いシェアを誇る企業
・働き甲斐の持てる職場環境のある企業
といった様々な企業に出会うことができました。
▲過去のワークの様子
企業の良さを調べる方法を手にした学生は、企業それぞれの魅力を3つずつ挙げ、なぜそれを選んだのかまとめて価値の深堀りしました。
学生は、複数の視点から見つけた企業の価値とそれを裏付ける根拠を挙げながら発表しました。初めてプレゼンテーションをするという学生もおり、ポイントを端的に大きな声でハッキリと伝えるという発表の仕方や上手くまとめている他チームの発表を聴くことは学びになったようです。
ワークを通して「知っている企業の中だけで就職先を決める」という価値観や「有名企業が良くて無名はダメ」という偏見を捨てることができました。「企業を理解する力」を磨き、「情報をまとめる力」またそれを「他者へ伝える力」は、就活に限らず社会人となっても長く求められます。多角的な視点で企業を見て、その中で自分の視点を持つ。「未知との遭遇ワーク」を通して、学生は企業HP上だけでは分からなかった価値を知ることができたようです。
後編では、未知との遭遇ワークの効果や学生の声をお伝えします!
企業の魅力を深堀り!視野を広げる企業研究「未知との遭遇ワーク」その2
🔼未知との遭遇ワーク・その2記事はこちら!