面接で「あなたを一言で表すと?」訊かれたら、どうする自分!

ESや面接で尋ねられるコトバの一つに「あなたを一言で表すと?」というものがあります。
自己分析をする中で自分のいい所探しをするのですから、これを機に自分を一言で表せるようにしてみましょう。とはいえ、どこから手を付ければいいのか…
次のポイントを参考に進めてみましょう!
 

面接のポイント6点

1.企業が求める人物像とは

2.WhatよりもHowで表す

3.切り口は無限にある

4.ネガティブ面よりポジティブ面を見よう

5.なぜ聞かれるのか

6.「一言で表す」はあなたを支える強い味方

 

1.企業が求める人物像とは「意欲的である」

帝国データバンク「新型コロナウイルス感染症に対する企業の意識調査(2020年10月)」によると、企業が求める人物像の第1位は「意欲的である」というものです。

(参照元:帝国データバンク「新型コロナウイルス感染症に対する企業の意識調査(2020年10月)
 
「意欲的である」 43.1%に続いて
「コミュニケーション能力が高い」41.0%
「素直である」25.4%
「真面目、または誠実な人柄である」19.5%などが上位を占めました。(複数回答可)
 
多くの企業が求めるこの「意欲的である」について、ただ「私はやる気があります!」といっても説得力がありません。では、あなたのやる気アピールをどのように後押しすればいいのでしょうか。
 

2.WhatよりもHowで表す

「意欲的である」をアピールするには具体例。自分のエピソードを交えてWhatよりHowで説明しましょう。ここで大切なのは、過去のエピソードも大きな後押しになることです。これから取り組む仕事に向けて勉強しているといった現在~未来の話も、これまで自分が取り組んだ姿勢も大きなアピールになります。
たとえ小さなエピソードでも、先人の教訓や四字熟語を活用して説明を補強することもできますし、自分が入社したらこんな人物として活躍できますという具体例もアピールになるでしょう。事象の大小にかかわらずどんな姿勢で臨んだかを具体的に伝えていきましょう。
 

3.切り口は無限

「意欲的である」を例に説明しましたが、全員が「意欲的である」必要はありません。求める人物像は企業によってさまざまです。特定の技術や資格を持った人材が必要であれば、経験豊富な中途人材のみを採用するでしょう。
組織を運営していく中で、企業は画一的ではなくさまざまな強みを持った人物を求めているのです。こういった意見もあるのだという程度にとどめておきましょう。
 
前述したランキングの第2位に「コミュニケーション能力が高い」というものがあります。コミュニケーション能力が高いとはどういう意味でしょうか。「物怖気せず誰とでもフランクに話せること」だとします。良く言えば「コミュニケーション能力が高い」他方から見れば、「ズケズケと遠慮がない」ともとられかねません。この例は極端ですが、「切り口は無限」解釈によっていかようにも言うことができるのです。
 

4.ネガティブ面よりポジティブ面を見よう

切り口が無限ならば、ネガティブ面よりポジティブ面を見ていきましょう。自己分析して挙がった特徴はこのように言い換えることができます。
 
・自分の意見を通したがる→強い意志を持つ
・楽観的→ポジティブ思考
・あまり自分の意見を人前で言いたがらない→協調性がある
・一つのことをすると周りが見えない→集中力がある

 
このようにポジティブ面からコトバを変換していきましょう!
 
たとえば「自分はこれまでリーダーをしたことがないし、友人と比べて物事の経験が少ない」と思っていたとします。あなたにもありますよ♪ポジティブな面。
例)
【リーダーシップ】リーダー職でなくとも自分から考えて動き、他メンバーに進言した。
【サポート力】サークルを辞めたいと言う同期の相談にのり、鼓舞された同期は大会で結果を出すことができた。
【完遂力】1つのことを忍耐強く続け、結果を出すまでコツコツ進めることができた
【調整力】先輩・後輩といった経験の異なるメンバーの意見を取り入れベストな状況に導いた
 など。
 
どれも働く上で必要とされる人物像です。自分自身が結果を出していなくても、自分のサポートで仲間が結果を出したなら、それも具体例になるのです。
 

5.なぜ聞くのか

採用担当者は「自分を一言で表すと?」となぜ聞くのでしょうか。
 
・面接時間が限られているから端的に説明して欲しい。
・他の志望者との違いを知りたい。
 
そういった理由に加えて、採用担当者はあなたが説明する過程を見ているのです。
一言で表す過程には
・分析力
・集約力
・文章力
・比喩表現
・修辞表現
・説得力
・プレゼン力
・コミュニケーション力
などさまざまな要素が含まれているからです。
一枚のES内で表現したり、面接の限られた時間で表現する中であなたの人間性が伝わっているのです。
 

6.「一言で表す」はあなたを支える強い味方

限られた選考時間の中でアピールできる人物像は1つだとしても、採用担当者はあなたの人間性がそれだけだとは思っていません。あくまであなたの一部分です。自信を持って伝えましょう。
あなたという人物像を一言で表すことができたら、面接や自己紹介など今後続く社会人生活のあらゆる場で活用できます。
自己分析は自分と向き合う難しい時間かもしれませんが、自身をポジティブな面から分析するという過程や自分を一言で表すことは、今後のあなたを支える強い味方になってくれます。