会社名 | 北原ウエルテック株式会社 |
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代表者 | 代表取締役社長 北原 明彦 |
所在地 | 福岡県久留米市宮の陣4丁目6番8号 |
事業内容 | ●超精密板金加工及び精密機械加工 ●樹脂加工・チタン加工 ●半導体及び液晶製造装置設計製造 ●新幹線車両部品製作 ●FA機器・OA機器板金部品製造 ●医療機械設計製造、メンテナンス ●電力関係各種配電盤及び操作盤 ●海外調達事業(アメリカ、中国、台湾、インドネシア) |
従業員 | 150名 |
公式サイト | welltec.co.jp |
あらゆるものがインターネットに繋がるIoTの社会。そんな中、福岡県第3の都市、久留米市にAppleやSamsungといった世界企業を相手に高い要求を達成している会社があります。それが「世界が認める職人集団」北原ウエルテック株式会社です。今回は、北原ウエルテックに潜入し、どんなに人工知能が発達しようとも決して無くなることがないという職人の仕事に密着しました。
北原ウエルテックは久留米市に本社を置きます。iPhoneやgalaxyに搭載される半導体を製造する装置などを数多く手がけています。その他にも、液晶パネルや製造装置、食品・医療、新幹線車両部分などの数々の産業を支える金属加工を行っています。その日本屈指の技術力の高さから、世界的超大手企業の仕事が久留米に舞い込んでいます。
北原社長:「SONY、東芝、SHARP、SAMSUNG、LG、世界一流企業のお客様がほとんどです。実は皆さんが使っているスマートフォン最新機器は久留米で作られています。ウチで世界一の技術と経験を体験してほしい。」
北原ウエルテックの仕事はチームワークで行われます。材料を切断し、曲げて、溶接したのち、次にくるのが塗装の工程です。塗装には、金属を錆びなくするコーティング機能と、見た目を美しくする機能があります。塗装の業界用語では塗装した表面のことを「肌」と呼んでいます。なので、仕上げた表面が美しいことを「肌がキレイ」と言うのだそうです。
塗装職人の石橋さんに話を伺いました。
石橋さん:「材料と手の動かすスピードと距離。それを一定に保ったらキレイに肌が仕上がるんですが、手が近すぎて塗料が付きすぎるとダレる。その感覚も大体分かります。」
職人というと、黙々と仕事をしているイメージがありますが、北原ウエルテックでは職人同士がバトンリレーをするようにチームワークで仕事をします。声掛けしたり笑ったり、コミュニケーションも活発です。
石橋さん:「塗装工程はやっぱり後工程になるので、納期ギリギリで商品が来た時はヤバいなと思いますが、間に合った時の喜びがたまらなく嬉しいです。」
女性も活躍する北原ウエルテック。生産管理部の城戸さんは2度の産休・育休を経て現在は時短勤務で正社員として働きます。
城戸さん:「妊娠が分かった時に仕事を辞めないといけないと思っていたんですが、『産休・育休制度があるから帰ってきたらいいよ』と言ってくださって必要とされていると感じることが出来ました。」
人工知能、IoTの進化に伴い、将来、人間の仕事の多くが機会に取って代わられると言われています。しかし、北原ウエルテックの社長そして社員からは共通の話が出てきます。それは、「人にしかできない仕事がある」という言葉です。
フレーム溶接・中野さん:「どうしても人の手ではないとできないことがあります。」
北原社長:「日本はモノづくり国家ですから、最終的に生き残るのは技術を持つ人ではないでしょうか。」
北原明彦会長:「これから先、絶対になくならない分野だと言えます。なぜなら、IOTはものすごく半導体が使われます。装置産業、医療産業、そこに私たちの製造装置の部品が使われていくのです。私たちは時代の最先端の中にいるということです。ワクワクしますよね。」