会社名 | 扇精光コンサルタンツ |
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代表者 | 代表取締役社長 安部 清美 |
所在地 | 長崎県長崎市田中町585番地4 |
事業内容 | 測量、設計、補償、調査解析、文化財調査 |
従業員 | 100名 (2018年10月現在 ) |
公式サイト | 扇精光コンサルタンツ |
今、様々な業界に革命をもたらそうとしているドローン。世界中でその活用が進んでいる中、ひと際、ドローンの実用化が進んでいるのが測量・建設コンサルタントの業界です。 扇精光コンサルタンツでは、長崎県内でも他社に先駆けて、ドローンやレーザーのような、最新技術を導入してきました。 普段私達が知ることのない仕事現場に密着する、業界の裏側ドキュメント。今回は、専門技術で街づくりを支えるプロ集団、扇精光コンサルタンツを取材します。
「建設コンサルタント」の仕事とは、私たちの身の回りの道路や公園、橋といった社会インフラ、いわゆる「街づくり」に深く関与する仕事です。道路や橋は、国や地方自治体の公共事業で整備されますが、工事にかかる前に現場を測量して状況を正確に把握し、その上で計画・設計をする必要があります。この測量や計画、そして設計といった仕事を担っているのが建設コンサルタントです。
扇精光コンサルタンツの実績は、例えば、世界遺産・軍艦島、野崎島の集落、鍋冠山公園、南環状線など。長崎県内の大小さまざまな地域物件に携わってきた県下トップクラスの建設コンサルタント企業です。
安倍清美社長:「長崎県の主要な施設にはほとんど携わっています。出来上がった時の喜び、本当にやりがいがある仕事だと思います。」
扇精光コンサルタンツの測量士、光永さんに密着しました。光永さんが担当しているのは土地の測量。工事の計画や設計に必要な、正確な地理情報を計測する仕事です。最近では三次元データが中心となっています。
光永さん:「率先して会社からも任せてもらっていますし、私もドローンなど好きなのでやりがいはあります。まだ先輩方もやっていない分野でそこを切り拓いていくのは面白く、若手社員にチャレンジさせてくれる会社だと思います。」
技術営業部の山本課長に密着しました。取材の日は世界遺産・野崎島の文化遺産保護の調査計画で会議を行っていました。扇精光コンサルタンツでは、建設コンサルタントとして培った測量や設計技術を活かして文化遺産・保護にも取り組んでいます。
山本課長:「色んな部署で話し合って本当の目的や問題を見つけて、お客様の喜びとその先にある市民の皆様の安全安心な暮らしに繋がった時が一番の喜びです。」
また、建設コンサルタントが果たす社会的役割は、時代と共に変化しています。
平成28年の熊本地震。そして平成29年の九州北部豪雨。建設コンサルタントのスキルが、そうした被災地復興のために欠かせないものとなっています。
扇精光コンサルタンツの社内を見ると、あちこちに建設や街づくり関連の資格を保有者が数多く在籍しています。これほど多くのスペシャリストがいる会社は珍しく、長崎屈指のプロ集団です。
山本課長:「お客様も『何かあれば扇精光に聞いてみよう』と言われるのは私達の喜びです。これだけすごいメンバーが揃っているのでどんな問題でも来てくださいと言えます。」
設計調査部で働く山下さんに密着しました。山下さんが携わっているのは、事業全体の計画の立案や、その取りまとめの仕事です。山下さんは、元々事務職として入社しました。建設コンサルタントに関しては、まったくの未経験だったそうですが、入社後に、デザインやイラストなどの力を活かして、様々な街づくりや地方活性化の事業に携わってきました。
九州風景街道という国交省が主導したプロジェクトでは、山下さんの企画が評価され、国土交通省の部長表彰という、名誉ある賞を受賞しました。現在では、より自身の仕事の幅を広げようと造園施工管理技士という専門的な資格取得を目指しています。
山下さん:「長崎は農村地が過疎化、高齢化しているので農地をどうやって復興させていくのか、地域の課題点や意見を集約して今後の農村地を盛り上げるための計画をしています。」
扇精光コンサルタンツでは7割以上が入社後に資格を取得していると言います。働きながら専門性を高めていける会社があるようです。
山下さん:「どんどん経験を積んでいったら行政の『こういうことがしたい』という要望に対してどんどん提案していけるようになります。」
安倍社長:「土木系の学生ばかりいるわけではなく、環境専攻も土木にいます。入社した時はみんな一緒で会社に入ってから育っています。そしてお互いに切磋琢磨しながら技術を競っている。技術力のある人から指導を受けるとレベルも上がって、ほどんどが高いレベルになっていきます。」
長崎を60年支えてきた扇精光コンサルタンツ、最後に求める人物像を伺いました。
安倍社長:「街づくりに貢献できることが一番、そうすることで安心安全な生活ができる。若い人たちにも、モノが出来上がったときの喜びをやりがいにして頑張ってほしいなと。」