普段、メイクをする人もしない人も、就職活動用のメイクを考えたことはありますか?
「普段のメイクで就活していいのかな?」
「就活用のメイクはどんなメイクがいいんだろう…」
そんな疑問を解決するために、就活用のメイクを基本からおさらいしましょう!
「オシャレ」と「身だしなみ」の違い、知っていますか?
「オシャレ」は、自分のためにすること。
自分の趣味に沿って、着たい服を着て、したいメイクをする。そうして自分をかわいくデコレーションするのがオシャレです。
一方、「身だしなみ」は、相手のためにすること。
自分をかわいくするのではなく、”相手に、気持ちよく感じてもらう”ことが大事。ですから、「相手があなたのメイクを見てどう感じるか?」が重要になってきます。
就活でいう「相手」というのは、「面接官」のこと。面接官に良い印象を持ってもらうためのメイクとはどんなものでしょうか?
「相手があなたのメイクを見てどう感じるか?」…それは就活メイクのやり方で、コントロールすることができます。
就活メイクで伝えたいことは2つ。
それは、「清潔感」と「志望意欲」。
「清潔感」は、丁寧に整えられた眉や、綺麗にまとめた髪で表現することができます。
「志望意欲」は、あなたの肌色にあった口紅や明るい印象を持たせるチークにより表現することができます。
つまり、メイクを変えるだけで、
「あなたの会社に興味がありますよ」と自分の気持ちを伝えることができるんです!
「メラビアンの法則」を知っていますか?
これは、第一印象は見た目で5割が決まるというもの。
残りの4割は、話し方や言葉遣いといった耳から入る情報、話の内容は残り1割でしかないんです。
ということは、「見た目を制すものが第一印象を制す」と言ってもいいのではないでしょうか?
ここでいう見た目とは、「相手のことを想った身だしなみのメイク」のこと。
就活面接ではたった30分ほどで、あなたは評価されます。
そんな短期決戦の場では、第一印象があなたの差別化ポイントかもしれません。
就活メイクを味方につけて、自信たっぷりで面接に臨みましょう!
まず就活メイクをする上では、面接官に「この子がウチの会社に就職したらこんな感じかなあ」とイメージさせることが重要。
ですからあなたも「私がこの会社に就職したら毎日こんな感じ」と、入社した自分をイメージしながらメイクをしていくことが大切です。
いくらコスメで華やかに印象良く彩っても、あなたそのものの顔色・血色の良さには敵いません。
面接当日に、最もあなたらしい好印象を与え、実力を発揮するには前日からのスキンケアが大切。
血色をよくするためのスキンケアの手順をおさらいしてみましょう。
①シャワーではなく入浴する:身体と肌を温めて、血行促進しよう。浴槽に浸かることで気持ちも落ち着く。ゆっくりお風呂に浸かりながら、勝つイメージトレーニングをする時間に当ててもいいかも!
②ホットタオルで顔を重点的に温める:入浴後、いつものスキンケアの前にホットタオルでもう一度顔を重点的に温めよう。毛穴が開いて、化粧水の浸透も良くなる。また注意点は、冷風が当たる場所でスキンケアしないこと。せっかく身体が温まったのにスキンケアをする指先が冷たかったら効果が発揮されません。
1.厚めのタオルを水で濡らして、固く絞る
2.おしぼりのようにクルクル巻いて、ラップをする
3.1分間レンジでチン
4.体温より少し高い温度まで冷まし、顔に乗せる
5.ホットタオルが冷めきらないうちに顔から外す
③いつものスキンケア:ホットタオルで毛穴が開き、栄養を欲しているところにいつものスキンケアをします。
④耳のマッサージ:顔の血行を促進させるために効果的なのが耳のマッサージ。
やり方は簡単。
まず、耳の端を指でつまみ、上から耳たぶまで引っ張る。
次に、耳全体を手のひらで包み、円を描くようにクルクルと回してもみほぐす。
※また、面接当日の化粧ノリを良くするためには顔剃りも効果的!
顔の印象を大きく左右するのは眉毛。
表情に説得力を持たせる眉毛の描き方とは?
黄金比率の眉毛を作るポイントは3つ。これを守るだけでキレイな形の眉毛に仕上がります。
①眉頭は、目頭の延長線上からスタート
②眉毛の最も高い位置を取るところは、目尻の延長線上
③眉尻は、小鼻と目尻を繋いだ延長線上
もともとの自分の眉毛を活かし、自然に仕上げるのが一番のポイント。
描き上げたら鏡で横顔まで確認し、客観的に自分を見てみましょう。
アイメイクは、顔全体の中でも華やかさを演出できる部分。
「でもいつも通りのアイメイクでいいの?」と思う人もいるでしょう。
ここでは就活用の基本的なアイメイクを紹介します。
まずはコスメ選び。
・アイシャドウ:ブラウン系を選ぶと落ち着いた印象を与えてくれます。
ブラウンを軸に自分の顔が明るくなるように、ピンクブラウンやオレンジベージュなど一番馴染みやすいものを選びましょう。また、大粒のラメは派手な印象を持たせてしまうので、繊細な細かいパールのものがよいでしょう。
・アイライン:キツい印象を与えないように、真っ黒よりは焦げ茶~茶色を選ぶといいかもしれません。
・マスカラ:付けても付けなくても良い。付けるならボリュームアップよりもまつげ一本一本をキレイに見せるタイプのものを。
それではアイメイクのやり方を見ていきましょう。
まず、明るい色をアイホール全体に広げます。
次に、暗めの色を目のキワに入れ、全体に伸ばしていきます。
※立体的な目元になるよう自然なグラデーションを意識するとOK!
シャドウを入れたら、まつげの隙間を埋めるようにアイラインを引いていきます。
太くならないよう繊細に。目尻で跳ね上げることはせず、あなたの自然な表情を引き出すのがポイント。
ビューラーでまつげのキワから丁寧に上げていきます。
まつげの形を整えて終了でも良いですが、より目元に印象を持たせたいなら、まつげの一本一本をキレイに見せるマスカラを塗っても良いです。
唇は、笑顔を構成する最も重要なポイント!
自分に合った色を選び、華やかな笑顔を印象付けましょう。
でも、「自分に合った口紅の色が
分からない」という人は多いでしょう。
そんな時は、肌のベースカラーを基準に判断してみましょう。
人の肌は、「イエローベース」と「ブルーベース」の2種類の肌の色に分けられます。
ベースカラーにより、あなたに似合う色が変わってきます。
今はインターネットで簡単に診断できるので、診断してみましょう。
参考:【あなたはどっち?「血管」「白目」で分かる!肌色簡単見分け法】
サーモンピンクなどのピンクがかったオレンジ色の口紅を付けると、肌がぱっと明るく元気な印象に。
【ちふれ】口紅 418 オレンジ系(ピンクがかったやさしいオレンジ)
【OPERA】ティントオイルルージュ 04 オレンジ(ピュアで色っぽい レディなオレンジ)
ピンクベージュなどのピンクが基本の口紅を付けると、印象的な口元となり上品な印象に。
【ちふれ】口紅 748 ブラウン系(赤みがかったハンサムなブラウン)
【OPERA】ティントオイルルージュ 05 コーラルピンク(甘すぎない 王道コーラルピンク)
アルバイトの募集要項で「髪型・髪色自由」の会社があったり、「金髪・ネイル禁止」を指定している会社があるように、就活メイクにおいても業種・業態別に”好まれる印象”というものがあります。
上記の基本を押さえながら、志望業種別に少し工夫を加えてみませんか?
銀行・行政など堅実なイメージがある業種では、「清楚な印象」が求められます。「コツコツと堅実に仕事ができます」というアピールを、メイクを少し変えるだけでしてみるのも一つの手です。
一番のポイントはシンプル!
眉毛は、基本の形を押さえて自分の眉毛の形を利用してふんわりと描きます。
アイメイクは、アイホール全体に明るめのアイシャドウを広げ、明るい印象の目元に。
チークは、骨格がキレイに見えるように、軽く頬に広げると、血色がプラスされます。
保険・商社などの一般企業では、「誠実な印象」が求められます。
柔軟な対応力とコミュニケーション力が求められる商社などでは、入社してバリバリ働いているあなたをイメージさせるメイクをしてみましょう。
眉毛は、基本の形を描きながらも、ラインをややシャープにすることでキリッとした印象が生まれます。
アイメイクは基本通りでOK。眼力をつけるために軽くマスカラをしてみると良いかもしれません。
口紅は、丁寧に形作り、あなたらしさを最大限に表現しましょう。笑ったときに一番キレイに見えるように鏡の前で研究してみては?
アパレルや航空業界(CA)を目指すあなたには、「華やかな印象」が求められます。抜群のコミュニケーション力、笑うだけで周りを明るくさせる雰囲気を求められる接客業では、第一印象が重要です。
就活面接で、メイクだけで周りとは違うあなたらしさをうまく武器にすることができるのがこの業界。
眉毛は、基本通りに描きながらキリッと凛々しく自信溢れるイメージで。眉マスカラなどでやや明るい色に仕上げることで、明るい印象ながらも知性を感じさせる表情を引き出すことができます。
アイメイクは、華やかな印象になるオレンジ系やピンク系の色味を加えてみては?ただ大粒のラメは派手な印象になってしまうので、繊細な細かいパールのものを選ぶといいでしょう。
前髪で顔の印象が変わることは、みなさん知っているはず。前髪もメイクの一部なんです。
清潔感を見せるための「身だしなみメイク」での前髪の重要性をおさらいしてみましょう。
就活中の髪型で一番重要なのは、「眉毛と耳を見せること」。
顔周りをスッキリとさせることで、表情が見やすくなり、清潔感もアップします。
また、顔の脇に髪を残し、小顔効果を図るしょっかく。これは出さず、後ろ髪にまとめましょう。
ピンで留めたり、ヘアワックス、ヘアスプレーなどを使ってスッキリまとめることでグッと清潔感がアップします。
ピンやヘアワックス、ヘアスプレーを使って髪の毛をまとめるときのポイントは、「お辞儀をするときに落ちてこないかどうか」。
お辞儀をするたびに前髪が落ちてきて、いちいち手で整え直すというのはモタモタした印象を持たせてしまうことがあります。ですから、自宅での準備の時点で解決しておかなければなりません。
お辞儀をして顔を上げても自分の最もいい正面顔でいられるか、というのを自宅の鏡の前で点検しておくといいですね。
普段からメイクをしないあなたも、就活では多少のメイクはしておきましょう。「身だしなみメイク」ですから、厚塗りしたり工夫したりする必要はありません。
男性が髭を剃ったり眉毛を整えたりすることと同様に、女性は眉毛を描き足したり、血色を良く見せたりするのです。
「第一志望の企業です。今日がココ一番の勝負どころです!」と気合いと決意を表現するためにも、「身だしなみメイク」でその意思表示をすればよいのです。
「カラコン、つけまつげ、まつげエクステはOKなの?」
この疑問、ありますよね。就活メイクにルールはないですし、「こうでないといけない」という規定もありません。ですから、OKかNGか分からないのです。
もし、規定があるとすれば、それはあなたの第一希望企業の「求める人物像」です。そこにあなた自身がハマるかどうか、マッチするかどうかです。
最も重要なのは、「そのメイクは相手のためなのか?それとも自分のためなのか?」ということ。はじめにお伝えした「身だしなみメイク」の基本ですね。
それでもカラコン、つけまつげを付けてもよいかどうか判断に迷った場合は、
「面接官に突っ込まれたときに理由が言えるかどうか」で判断するのはどうでしょうか?
コンプレックスを解消するため、自分により自信を持たせるためのメイクをして、それだけを理由に不採用にする企業とは入社しても不安が残るだけですよね。
そしてこの記事が伝えたいことは、「このメイクでいいかな…」と自信なさげでいるのではなく、「メイクは一つのツール!」と自分に自信を持って面接に臨んでほしいということ。
ありのままのあなたを少しだけステキに見せるためのメイクだということを忘れずに、自信を持って面接に臨みましょう。