タンスのゲン株式会社

タンスのゲン株式会社の会社情報

会社名 タンスのゲン株式会社
代表者 代表取締役 橋爪 福寿
所在地 福岡県大川市大字下林310-1
事業内容 家具、寝具、インテリア等の通信販売
従業員 約100名
公式サイト tansu-gen.co.jp

タンスのゲン株式会社のポイント3つ

  • 大川家具をインターネットで販売、新販路を確立したパイオニア企業
  • Amazon店を立ち上げ月商1億円へ。ネットショップの店長の魅力とは
  • ミスを責めず、チャレンジしたことを褒める社風

「日本一の秘密に迫る」【タンスのゲン】

日本社会が人口減少や市場縮小という課題を抱える中、それとは逆に年々拡大を続けているのがインターネットの通販です。その市場にあって、並み居る大企業を抑えトップを走り続けている企業が福岡にあります。楽天市場総合ランキング第2位、インテリア部門4年連続日本一、Yahoo!ショッピングインテリア部門9年連続日本一、その名は「タンスのゲン株式会社」。Design the Futureを合言葉に、若い社員の力で数々のタイトル獲得する、パワー溢れる会社です。今回のカウテレビ企業密着ドキュメントでは、タンスのゲンの日本一を生み出す若い社員4名に密着しました。

ビジネスの源流

タンスのゲンが扱う3000アイテムもの商品は、今、この瞬間も売れています。

商品部の部長・工藤さんは、世界中から新しい商品を発掘してきたり、メーカーと共同で新商品を企画するのが仕事です。いわば、タンスのゲンのビジネスの源流を司っている人物です。

工藤さんは、スタンディングデスクという商品を旅行先のドイツで発見し、商品ラインナップに加えたといいます。このように、まだ日本に入ってきていない商品や価値観を、イチから広めていく仕事が面白いそうです。

工藤さん:「日本の方々にとって今までにないもの・新しいものを作ろうとすると、販売やその価値をお客様にお伝えするのもとても大変なんですけど『お客さまに本当に喜んでもらえるものを作ろう』という想いでやっていますので、今までやったことのないものを作るのは楽しいです。」

売れるページの演出者

タンスのゲンの商品が売れ続けている理由の1つに、商品の魅力がしっかり伝わる販売サイトの存在があります。その販売サイトを作る、Webデザイナーの連尾さんです。

まるで対面で接客をしているかのように、お客さんの疑問や心配ごとに寄り添うページを作るのが、この仕事の本質であり面白さだと、連尾さんは語ります。

連尾さん:「お客さんがこのページを見て、買いたいと思えるように語りかけるように、ページを制作しています。カラーごとに使っている木材が違うので、『うづくり加工』と言って、より凹凸や味わいのある表情になりますよ、とかいうのを家具屋さんの接客、家具屋さんとしてページを通じて接客をしています。

逆指名制度

タンスのゲンには、社員がどの部署で働きたいかを、自ら決めることのできる「逆指名制度」というものがあります。経験の少ない新入社員であっても部署を逆指名でき、連尾さんも逆指名でWebデザイナーになったそうです。

WEB制作課を逆指名した連尾さん:「人から決められたお仕事ではなく、自分がやりたいお仕事をやらせてもらえる環境に素直に感謝だなと感じています。ずっとモチベーションが高いまま気づけば入社3年目になっていて。半年前、一年前の自分よりも絶対に大きく成長していたいなと思います。」

販売部を逆指名した新入社員・田原さん:「皆さん本当に楽しそうに仕事をされています。本当に自分たちはやりたいことをやらせて頂いているから、すごくありがたい環境に置いているなと、しみじみ感じています。」

毎日が全国大会

タンスのゲンは、楽天市場や、Amazon、ヤフーショッピングなど数々の通販サイトに店を構えており、それらの店舗の運営を店長が担当しています。店長の仕事とは、売上を作ることです。日々刻々と移り変わっていくページのアクセス状況を分析して販売促進のキャンペーンを打ったり、お客さんが「ついで買い」したくなるようなページ設計をするのが仕事だといいます。こちら田中さんは、現在2つの店の店長を務めています。

田中さんに店長という仕事の魅力を伺うと、リアルの店舗では店員の数しか接客することができないのに対して、ネット通販なら同時に何百人のお客さんでも接客することができることだといいます。

田中さん:「ネットは毎日が全国大会で、日常頃、今この瞬間もお客様がいるので、自分がやってみて面白いことは、きっとお客さまも面白いと思います。どうやったらお客さまが喜んで買って頂けるのかを考えて企画を打ち出しながら、その結果からどんどん新しくして面白いことを考えていきたいです。」

顧客フォローの最前線

タンスのゲンが、長らく日本一を取り続けている最大の理由は、顧客対応にあるといいます。その徹底ぶりについて、前作のドキュメントの中でも橋爪社長が語っていました。

橋爪社長:「どんなに安く売っても、どんなに早く届けても、壁が越えられなかったんですけど、逆にお客さまの声を拾い上げて1つずつお客さんに対応していったら、売上が突然伸びた経験がありました。」

その顧客サポートの最前線に立つのがカスタマーサポート部です。この部署のマネージャーである大安さんは、30人のメンバーを率いています。

仕事の幅を広げながら働くことができるのも、タンスのゲンの魅力だといいます。

大安さん:「『自分はこういうことをしてみたい』と言った時に挑戦させてもらえて、自分の経験にもなりました。『これしかできない』という型にはめられるのではなくて、自分のやりたいこと、こうやったら上手く行くんじゃないかと考えたことを実際に実行できるのは環境として凄くいいかなと思います。」

商品変遷・求める人物像

商品の変遷をたどると、最初は社名の通り「タンス」からのスタートでした。次いでベッドなどの寝具、ベビー用品・アウトドア用品へと、消費者のニーズに合わせて商品を増やしてきました。売上もここ4年で急速に伸ばしています。

そして2018年には自社ビルを落成し、社員の働きやすい環境づくりを充実させています。

橋爪社長:「一緒に働いていて楽しい人、志や夢を持った人にどんどん入ってきてもらって、地元から盛り上げて日本を元気にしたいと考えています。」

日本一の秘密とは

工藤さん:「お客様の生活状況もどんどん変わっているのでよりよい商品をお届けするような『変化対応力』がタンスのゲンの強みだと思っています。」

連尾さん:「全ての部署の社員が画面の向こうのお客様を意識した上でお仕事をしてること。どこの会社よりも安心してお客様に商品をネットで買って頂くために各部署ができることを一生懸命に務めているのが、タンスのゲン日本一の秘密かと思います。」

タンスのゲンのビジョン

橋爪社長:「2018年8月から経営理念を『Design the Future』に変えました。今、約100名のスタッフと一緒に頑張っていますが、2040年までには年商1,000億を目指しています。日本の暮らしに貢献できるように、特に社会に貢献していきたいですね。」