インターンシップの選考が行われる際、必ずと言っていいほど提出を求められるエントリーシート。
多くの場合、エントリーシートの提出が企業と学生が接点を持つ最初のポイントになっており、エントリーシート=第一印象といっても過言ではありません。
ですがこのエントリーシート、普段の生活では馴染みがないため
「初めてエントリーシートを作成する」「何をどのように書いたら良いのか分からない」
そんな人もいると思います。
今回の記事では、エントリーシートの基本的な作成方法と、文章を書くコツをお伝えしていきます。
学生も企業も、インターンシップを有意義なものにしたいと考えています。
企業の担当者は、エントリーシートを通して、インターンに参加したい理由・勉強してみたいこと・文章の作りこみ具合などを見ることで、インターンに熱意を持って参加してくれる学生を探しているのです。
エントリーシートも履歴書も、多くの場合同じように住所や学歴、連絡先などを記入します。
エントリーシートと履歴書が大きく異なる点は、記述欄にあります。
履歴書はある程度は記入項目の型が決まっており、質問項目のレパートリーがかなり限定されています。
ですが、エントリーシートでは、企業ごとにオリジナルの質問が設定できるため、インターン先企業の業種や・募集職種・会社の考え方の違いによって、さまざまな質問が出題されることが特徴です。
企業に興味を持った理由や、インターンへの意欲など、自分の想いを伝えるエントリーシートは、企業へのラブレターのようなものです。
文章の書き方や、表現の丁寧さなど、ある程度のビジネス的ルールはありますが、大切なのは自分の想いを伝えることです。表現にこだわる前に、内容にこだわってみましょう!
エントリーシートを書く際に、さまざまなことを質問されます。
それらに対して「伝えたいことはあるんだけど、どう言葉にしたら良いのか…」と悩んでしまうことも少なくないはず。
そこで、文章が格段に伝わりやすくなる7つのコツをご紹介します。
「エントリーシートはラブレターのようなもの」と上述しましたが、インターンシップにかける想いが強すぎるあまり文章が長くなりすぎてしまうと、要点が伝わりにくくなってしまいます。
書き終えた後に文章を読み返し、同じ意味合いの表現を繰り返していないか、エピソードを詳しく書き過ぎていないか、確認してみましょう。
伝えたいと思うことをすべて文章にしてしまうと、伝わりにくい文章になってしまいます。原則として、1つの文章で、伝えるメッセージは1つだけ。
自分が一番伝えたいことは何なのか、十分に考えた上で文章を作ってみましょう。
話の聞き手、文章の読み手は、「この人は何を言いたいのだろう?」と気になっているものです。
そこで結論を最初に持ってくることで、相手は安心感を覚え、話をより受け入れやすくなります。
結論とは、「一言でいうと何か」を指します。自己PRであれば自分の強み、志望動機であれば自分がその企業を選んだ理由など、言いたいことを一言でまとめた結論から文章を書き始めましょう。
エントリーシートを結論から書き始める際、その後に「なぜその結論に至ったのか」という理由を説明する必要があります。
説得力を持たせるためにも、できるだけ自分自身が実際に体験したエピソードを元に文章を書くようにしましょう。
実体験に基づいた結論であれば、状況をイメージしやすく、伝わりやすさがグンと上がります。
文章の結論はある程度抽象的になってもかまいませんが、結論に至った経緯やエピソードは具体的に説明するようにしましょう。
具体性が乏しい文章の場合、裏付けとなる説明が不足してしまい、伝わりづらくなってしまいます。
いつ・どこで・何を体験して、そこから何を得たのか。これらを簡潔に書くことで具体性が見えてくるはずです。
具体性を意識して文章を書いてみましょう。
7つのポイントの中でも、誤字脱字・話し言葉の確認は、特に注意が必要な項目です。
普段の生活ではあまり注意されることありませんが、社会人として働くなかで誤字脱字というのはご法度です。言葉の間違いは、気をつければ防げることであるため、相手からの信用を一気に下げてしまいます。
また、企業と学生とのファーストコンタクトともいえるエントリーシートでは、選考に大きな影響を与えます。
(1) 書きあがった文章を声をだして読み上げる。
(2) 友人や先輩、両親など第三者にも文章の間違いを確認してもらう。
この2つを徹底して行いましょう。
企業によっては面接を行う際に、エントリーシートを参考にして、学生に質問をする場合があります。
選考過程で面接が設けられていることが事前に分かっている場合、あえて細かい内容までは触れずに、質問したくなる文章にすることも1つのテクニックです。
難しいやり方ですが、機会があれば挑戦してみましょう。
インターン生を受け入れるにあたって、企業が知りたいことにはいくつかのパターンがあります。ここでは、よくある質問3つをご紹介いたします。
企業担当者は、学生がインターンに積極的に取り組んでくれるのか?を聞きたいと思っています。
もちろん、明確な正解があるわけではありませんので、
自分の素直な気持ちを伝えましょう。
自分の強みとは、すなわち長所と言い換えられます。
これまでの人生で経験したことや努力したことなど、エピソードを交えながら長所をPRしましょう。
ともすると、自己PRはひとりよがりに聞こえてしまいがちです。周囲から受けた他己評価を参考に、内容を考えてみましょう。
インターンシップを通して学びたいこと、体験してみたいことは何なのか。具体的に説明し、自分の想いを発信しましょう。
ただし、自分のことだけを考えているようでは、合格点には届きません。
企業担当者は学生がやりたいと思っていることが、インターンシップを通して実現できるのかどうかを気にしています。
事前説明会や企業ホームページなどで、インターンプログラムに関する情報を確認したうえで、自分が積極的に取り組んでみたいと思ったことについて書くことでミスマッチを防ぐことができます。
エントリーシートを書く際には、ただ質問に表面的に答えるだけでなく、相手の出題の背景を理解するように心がけましょう。
そうすることで企業担当者からの共感を得やすくなり、より伝わる文章を作ることができるようになります。
エントリーシートにおいて、もっとも重要なのは「伝わる」ということです。
自分ではちゃんと書いたつもりでも、第三者から見ると情報が不足していたり、
自分が伝えたいことと相手の認識にズレが生じたりしてしまうことは、よくあることです。
ですが、エントリーシートを提出できる機会は1度しかありません。
できれば、友人や家族など周りの方の協力を得ながら、しっかりと自分の意図が届いているかどうか確認してもらいましょう。
この記事の冒頭でも述べた通り、エントリーシートの提出は企業と学生が接点を持つ最初のポイントになっており、エントリーシート=第一印象といっても過言ではありません。
この記事が、皆さんと企業との良い接点づくりのお役に立てたら幸いです!