さくらフォレスト株式会社

さくらフォレスト株式会社の会社情報

会社名

さくらフォレスト株式会社

代表者 代表取締役 髙島励央
所在地 福岡市中央区薬院1-14-5 MG薬院ビル3階(本社・薬院オフィス)
福岡市中央区警固2-12-23 ココシスビル(自社ビルオフィス)
事業内容 自社通信販売事業 ・コールセンター ・受注システム作成・管理 ・WEB企画・販売戦略・商品企画 コンサルティング事業 コールセンター請負業 不動産事業 簡易宿泊業
従業員 約200名(役員、アルバイト含む 2018年3月現在)
公式サイト sakuraforest.co.jp

ここがポイント3つ

  • 思い入れのある商品をイチから自社で開発できる
  • 『好き』や『得意』を活かして働ける場所
  • 『感謝の朝礼』が生み出す自他との関わり

さくらフォレストはスタッフの可能性を引き出す不思議な通販企業

社員一人ひとりが個々のミッションを発見し、その個々を応援する事に注力するという不思議な会社「さくらフォレスト」。実際に働く社員も「なんて変な会社なんだ」と思うほど。それでいて、業績はうなぎ登り。年商は2013年の10億円から、17億円(2014年)、28億円(2015)、そして2018年は40億円と目覚ましい成長を実現しているという常識破りの会社です。

入社3年目にして商品開発〜若手社員がリーダーシップを発揮する会社、さくらフォレスト

さくらフォレストでは、新人が入社するとまず商品開発から企画・施策の立案、お客様への応対など通信販売の一連の流れを経験していきます。その後、各々が活躍できるフィールドで、仕事の幅を広げていくといいます。

入社3年目のマーケティング・ディレクター・今長谷さんは、新商品の開発に向けてマーケティング・リサーチや商品サンプルの検証、商品価格の決定など、売れるための戦略立案を担当しています。さくらフォレストは「さくらの森」という自社ブランドで、健康食品や基礎化粧品などを販売しています。商品の大半はイチから自社で開発し、大切に育て上げてきたものばかりだといいます。

さくらフォレストでは社歴や年齢に関係なく、若手であろうと大きな裁量を任されています。今長谷さんも入社3年目で早くも「開発」という重要な仕事を託されています。多少のプレッシャーを感じつつも、その分商品ができあがった時の達成感はひとしおだといいます。

今長谷さん:「『自分でもこれ買う』『知り合いでもこれほしい』みたいな商品をつくっていける。思い入れが自然に出来てくる商品を作れる。『これ良いんじゃないの?あれ良いんじゃないの?』と自由にできるのがいいですね。」

 

「お客さんのためなら何でもやっていい」裁量が与えられている入社コールセンターの仕事

さくらフォレストのコールセンターで働く宮崎さんは、入社4年目。コールセンターの仕事とは、企画チームが開発した商品にお客様から問い合わせや注文が来る電話の受け手として、1件1件丁寧に答えながら関係性を築いていく仕事です。

 

さくらフォレストのオペレータースタッフは「コンシェルジュ」と呼ばれ「お客様が喜ぶことなら何でもやっていい」という裁量が与えられています。お手紙を書いたり、時にプレゼントを送ったり、仲良くなったお客様には会いに行くことも許されています。そこには、家族と接するようにお付き合いしたいという想いが込められています。

 

宮崎さん:「コールセンターだからこれをしちゃいけないという垣根はまったくない。コールセンター発信の企画はどんどんやっていく。例えば、バレンタイン企画を思いついて、『みんなでご贔屓のお客様にバレンタイン送らない?』って。しかもその封筒もみんなで『どういうデザインにする?』と計画したり。やれることはなんでもするから限界はない。無限。」

さくらフォレストのスタッフたちが、こうしてイキイキと働ける理由の1つが、「会社」よりも「個人」を尊重する社風にあります。それを象徴するのが「ミッションステートメント研修」。自分自身のことを深く知る。どんな人生を送りたいのか?どんな人でありたいのか?会社の前に、個人としてのミッションを見つける支援を会社が行うといいます。

高島社長:「会社のことを考えるというよりも、『自分が今後どうなりたいのか』『何を大事に生きてきたのか』『これからどうやって生きていくのか』を考える研修を年に3回するんです。基本的にみんな『成長したい』と思っているんですよ。『今より良くなりたい』と。だからそれを強く考える研修合宿をしています。」

「会社の前に、個人の人生がある」

そのポリシーを象徴するのが毎月、お客様に送られるという会報誌です。表紙をめくると最初のページに顔写真がずらりと並びます。紹介されているのはさくらのスタッフたち。これはお客様との個々の繋がりを大切にする同社の特徴の1つで、商品説明だけでなくスタッフとお客様の関係性も大切にするという想いが込められています。

岡部会長にこの想いについて聞きました。

岡部会長:「それぞれに個人が生まれ持った特有の才能があります。この才能に気づいてお客様と接することによって、滅私奉公の世界観でもなく、自己実現の世界観でもなく、自他の関わりの中に幸福感があることが分かる。そういう世界観を創ってみたいなと。」

また、全国から数千人もの見学者が訪れる「さくらフォレストの朝礼」。そこでは毎朝、スタッフぞれぞれが仲間や社会への感謝を述べ合うといいます。そうすることで、スタッフ同士の相互理解が深まり、社内の人間関係がよくなっていきます。そうした「自他の関わり」が円滑になった結果として個々のミッションがさらに実現しやすくなるのだといいます。

 

さくらフォレストの若手社員がお客様との関係性を保つ仕組み

入社2年目・CRM企画チームの添田さんはCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)と言われる、お客様と良い関係性をつくり、永いお付き合いをすることで、その結果会社の利益も向上させる部門に所属しています。

 

添田さんは実は管理栄養士の資格を持っているとか。その栄養学のキャリアを活かしてブログを書くなど、専門家としての情報発信をしています。

 

添田さん:「(入社の決め手は)ここだったら、コールセンターの仕事をしながらも、自分の持っている資格や栄養の知識をお客様に伝えていくことができそうだなと。個人のスキルを上げたり、成長していくためにそれぞれがやりたいことを自由にやっている。なので、自分のためにもなっているし、会社のためにもなっているという部分でやりがいを感じますね。」

 

夢が実現できる環境で働く〜さくらフォレスト入社3年目のデザイナー

入社3年目の制作チーム・デザイナーの塚本さん。制作チームとは、さくらフォレストの会報誌「さくらもち」をはじめ、商品の同梱物やウェブ広告、パッケージデザイン等、幅広いデザインの制作を担当している部門です。

 

塚本さんはさくらフォレストで働く環境についてこう語ります。

 

塚本さん:「最初は『なんて変な会社なんだ』と思いました。長い朝礼だったり、上司もいないっていうし。何より会長と社長が同じフロアで同じ机で働いているのが衝撃的だった。みんなイキイキと、『私はこれをやっているんだ』と誇りを持って働いている。そうして『あなたはこういう部分が素敵だよね』と言ってくださるので、『ここを極めたいな』って思うし、いい環境だなと思いますね。」

御手洗さんも制作チームの一員です。大学時代から出版社への就職を目指していたという御手洗さん、入社直後はコールセンターで働き、その後、夢を実現するために制作チームへ異動してきたそうです。

御手洗さん:「学生のときは出版社に入って、自分の作った本で周りの人を楽しませたいと何となく思っていました。でもさくらフォレストでは専門知識を学んだ人だけではなくて『自分で勉強して挑戦していいよ』という環境があったので、普通の大学に行っていた自分でも挑戦できる環境があるのかなと思い、『いいな』と。そういう理由でさくらフォレストを選びました。周りの人をほっこりさせられる空間を創るのが私は好きだなと思って…。”絵本カフェ”とかそういうのを今後やっていきたいなあと思っています。」

 

部署横断の「ワークショップチーム」と、子育てしながら働くことを応援する社風

さくらフォレストには、「ワークショップ」と呼ばれる部署横断のチームが存在します。採用や研修を担当する「グローアップチーム」、給与や手当の仕組みを作る「スコアボードチーム」など、10近くのワークショップがあるといいます。デザイナー・御手洗さんは、制作をする傍ら、グローアップチームで採用を担当しています。

御手洗さん:「新卒採用をやらせてもらっています。社会に出る前に学生さんがワクワクしているところを見ると、これから一緒に働く学生さんたちがこんなに夢を持っているんだと知って、未来に希望が持てるなと思います。」

この他にも、さくらフォレストには仕事もプライベートも応援する風土があります。さくらフォレストの社員の男女比はおよそ半々、子育てをしながら働くママも多くいます。女性が仕事と子育てを両立できるように、個々の人生を尊重する経営は、ここでもしっかり息づいています。

企画部の馬場さんも子育てしながら働くママの1人。さくらフォレストの子育て支援についてこう語ります。

馬場さん:「仕事と過程を両立していくのは1人では無理なので。それを本当は地域でサポートできればいいが、『まずは会社から』と。この会社の仕組みがないと働けないので、そのスタイルは非常に有り難いですね。」

2016年9月。グループの創業20周年パーティーが開かれました。社員や、関係者が大勢集まり、祝福ムードに包まれました。

グループ設立から20年。たくさんの出会いを経て、成長を遂げてきたさくらフォレストのスタッフたち。これからさらに続いていく未来は、どんな仲間が築いていくのでしょうか。

高島社長:「『会社に雇われている』という考えじゃないということを伝えたいですね。知名度も規模もないし、社会一般に言う『安定』な部分は少ないんですね、恐らく。代わりに『会社の成長』と『自分の成長』を一緒に実感しやすいんじゃないかなと思いますね。それに自分が関わって主体となってビジネスができます。」