会社名 | 山下医科器械株式会社 |
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代表者 | 代表取締役社長 山下 尚登 |
所在地 | 福岡県福岡市中央区渡辺通3-6-15 NMF天神南ビル6階 |
事業内容 | 医療機器の販売、理化学器機の販売、医療事務コンピューターの販売に関連するサービス |
従業員 | 527名 |
公式サイト | yamashitaika.co.jp |
ここがポイント3つ
高齢化や過疎化が進行する中、社会的ニーズが高まっているのは、地域の医療機関の役割分担や、医療機関が薬局や介護施設と連携する、いわゆる「地域包括ケア」です。
そうした中、「地域医療に貢献する」という理念で、小さなクリニックから大病院まで多くの医療機関を支えている会社があります。医療機器の総合商社として、九州トップクラスのシェアを誇る、山下医科器械 株式会社です。
山下医科器械株式会社は、福岡市中央区に本社を置く、医療機器の総合商社です。大きく分けて4つの事業があり、多様な角度から医療機関を支援しています。合言葉は「Total Medical Support」
物流システム、SPD(物流管理)システムの開発・運用、コンサルティングまであらゆるニーズに対応しています。
熊本市の九品寺クリニック。ここに、山下医科器械の営業マンの姿がありました。熊本支社の松村さんです。大型器械であるCTスキャナーの納品が決まり、その搬入の説明をしていました。
九品寺クリニックの横山院長は、開業する際、器械だけではなく、建物の建築からスタッフの採用、そして経営計画の作成に至るまで、開業のサポート全般を山下医科器械に依頼したそうです。
横山院長「ほぼ全て山下医科器械さんを通して導入しました。開設当初から付き合いがあり、信頼しているので。メーカーとの交渉など煩雑な仕事も引き受けてくれるので安心です。」
このように山下医科器械では、医療現場の器械だけでなく、人・物・情報にいたるまであらゆるニーズに応えるのが仕事だといいます。
松村さん:「責任あるものを取り扱っているということを念頭に置いています。オペの最中に商品がなければオペが止まってしまったり。命の危機に関わるケースもあるので。」
山下医科器械を率いる山下社長もこのように語っています。
山下社長:「お客さんのニーズは何か、どのようなものを要望されているかを掘り下げる。その情熱がお客さんに対して、あるいはその先の患者さんに対して深くあるのかが大切。器材、器具、サービスを届ける先に先に患者さんがいて、その生命を守っているという使命があります。」
特殊医療機器を届けるのは「文系社員」、専門性の高い仕事に携われる理由とは?
山下医科器械の営業職には、特殊な医療機器を扱う専門グループもあります。大分支社の小手川さんは、内視鏡グループの営業担当です。山下医科器械は、世界トップシェアの内視鏡メーカーを専売的に取り扱える数少ない商社の1つです。この日、小手川さんは、ある消化器外科のクリニックで、最近納めた大腸カメラについて話していました。
今では、慣れた手つきで医療器械を扱う小手川さんですが、実は、文系の出身だといいます。理系でなくても、仕事はスムーズに覚えることができるんでしょうか。
小手川さん:「入社する時に言われたのは、『最初から医療機器に詳しい学生はいないから、皆スタートラインは一緒。そこからどれだけ頑張って勉強するのか、だから心配いらいよ』と。元々器械とか得意じゃなかったんですが、会社に入ったら、上司や先輩が丁寧に教えてくれますし、メーカーの勉強会や研修にも参加させてくれたり、勉強の機会を与えてくれます。」
消耗品から大型の医療機器まで、また街のクリニックから大病院まで。人・物・情報といった医療現場のあらゆるニーズに対応する山下医科器械株式会社。間近に迫った創業100周年を前に、山下社長は時代を見据えて、従来の「トータルメディカルサポート」から、「トータルヘルスケアサポート」へ、シフトしていくと語ります。
山下社長:「地域医療構想や地域包括ケアシステムなど、地域で患者さんを支えて、最終的には在宅医療に繋がっていく。こうした流れに対して、我々としても、全体をヘルスケアという形で見立てて、トータルヘルスケアサポートに事業を大きく展開していきたいと考えています。」