志望動機がイマイチ薄い気がして不安
論理立てて話したいのにごちゃごちゃになってしまう
正直本命ではない業界の志望動機を書くのが難しい
そんな時の思考整理に使えるのが「ゴールデンサークル理論」です。
一体どんな思考フレームなのでしょうか?
今回の記事では、就活で活用できるゴールデンサークルのポイントをお伝えします。
元ネタはこちら
ご存じの方も多いかもしれませんが、改めて解説を。
簡単にまとめるならば、
①Why(何のためにあるのか)
↓
②How(どんな特性なのか)
↓
③What(商品、サービス、日々行うTodoなど)
この順番で話すことで
聞き手は納得感が得られる、
話し手は共感を生み出すことができるというものです。
一方、一般的には、③→②で語ることが多いです。
例えば、
③弊社では素晴らしいパソコンを作りました
②軽くて壊れにくくて使いやすいですよ
などが動画内では紹介されていますね!
確かにどういう特徴のある商品なのかは分かりますし、
本当に欲しいと思っているのであれば、多くのユーザーは
②Howを主軸に「どの商品の性能がより優れているのか」を比較するでしょう。
しかし、本来人々が共感する点は
③Whatや②Howではないという理論がこのゴールデンサークル。
なぜその商品サービスが生まれたのか、
それによって何を成し遂げられると信じているのか
つまり、①Whyを知って初めて共感するのだと語られています。
動画内のAppleの事例を取り上げるならば
①世界を変えるという信念であらゆる商品を作っています
②世界を変える手段の一つに、ユーザーフレンドリーな商品を展開します
③そうして今回このパソコンが出来上がりました
この順番がゴールデンサークルの思考フレームとなります。
この世界観を実現するために商品を作っているのだ、と聞き手が納得すれば
他と迷うことなくこの商品を手に取るはずです。
つまり、性能やどのようなメリットがあるのかではなく
その世界観を買っているとも言えます。
そして、この思考の順番を元に周囲から共感を得てきたのがAppleやライト兄弟。
彼らはそうやって夢を実現してきたのだといいます。
ゴールデンサークルについて説明してきましたが、
次にこれをどのように就活で活用するのかをお伝えします。
先述した、一般的な手法で志望動機を考えるのであれば
③デザイン系の仕事を希望します
②イラレを扱えるので、様々なアイデアを形にできます
③海外のお客さんとの窓口になりたいと思っています
②留学して英語のスキルを磨いてきたため、仕事にも活かせます
などが例として挙げられます。
しかしこの場合、
それならどれだけイラレのスキルがあるのか?英語が話せるのか?
という点に、思考をとらわれてしまいますよね。
一方「自社に共感する人材を採用したい」という想いはどの企業にもあるものです。
そのため、学生も自分のビジョンや理念・目的を伝えることが重要になります。
ゴールデンサークルの思考フレームを就活に置き換えると
①自分の理念やビジョン(Why なぜ)
②それを達成するための業界・企業・ポジションなど(How どうやって)
③そこで日々どういった仕事をするか(What なにを)
にそれぞれ該当します。
このフレームに先ほどの志望動機を落とし込むと…
①デザインの力を通じて生活を豊かにすることを信念としている
②そのために磨いてきたイラレの技術を駆使して
③この企業にしかないサービスの魅力を発信したい
①日本と海外を繋ぐことで世界平和を実現したい
②そのために独自に磨いてきた英語のスキルを用いて
③この企業で貿易事務の仕事に携わりたい
と、深みを増した志望動機に仕上がってきますね。
ゴールデンサークルは下記の図のように表されます。
それぞれの円の大きさにもポイントがあります。
円の大きさが何を表すかというと、
①Why(理念や目的)は1つであっても
②手法、③商品等は無限に可能性がある ということ。
前述した
①日本と海外を繋ぐことで世界平和を実現したい
この理念を実現するのは、貿易事務に限りません。
例えば英語教育の仕事、通訳者等も可能性としてあり得ます。
このように
ゴールデンサークルを用いて①Whyを明確にすることで
結果として②③の可能性、業界・業種の幅も広がります。
自分の持つ理念やビジョン、志は、どういった仕事に繋がっていくのか。
叶える方法は実は無限にあります。
このゴールデンサークル理論は、
志望動機の整理だけでなく、面接時の様々な質問にも応用することができます。
全てをこの思考フレームに沿って考えると少し重たくなってしまいますが、
いざという時、思考整理や話す順序に迷っている際の一助となれば幸いです。