健康住宅株式会社

健康住宅株式会社の会社情報

会社名 健康住宅株式会社
代表者 代表取締役 畑中 直
所在地 福岡市城南区別府5丁目25-21
事業内容 外断熱工法による高性能住宅、自然素材住宅の設計・施工・管理及びそれに伴う アフターメンテナンス全般
従業員 70名
公式サイト kenkoh-jutaku.co.jp

健康住宅株式会社のポイント3つ

  • 1日5回の現場掃除を徹底 美しい現場活動3つのメリット
  • 美しい現場活動で大工の技術やノウハウも継承
  • 一生に一度の大きな買い物に携われる仕事

大工を育てる、美しい現場活動【健康住宅】

住宅業界では、新築住宅の着工棟数が年々減少し、住宅メーカーの生き残り競争も激しくなっています。そんな中、お施主さん(建築の設計注文したお客様)の喜びと、業務の効率化を両立する、意外な取り組みが、今、注目を集めています。

その取り組みとは、「美しい現場活動」。なんと、1日に5回の現場清掃を徹底しているといいます。そのルールは、一体どのように機能しているのでしょうか。今回はその取り組みに密着します。

「美しい現場活動」3つのメリット

従来の住宅建築現場は、木工事が進むたびに、木屑や木片が散乱したり、工具や釘が置きっぱなしになっていることもしばしばでした。その結果、作業効率が落ちたり、危険が放置されていることが、半ば当たり前になっていました。そんな状況を改善しようと取り組んでいる1人が、棟梁の岡山さんです。

岡山さんは木工事が進むたびに、こまめに掃き掃除や片付けを行い、さらに工具や釘は、定められた場所に片付ける。こうすることで、安全で効率的な現場、いうならば、「裸足でも上がれる現場づくり」を目指しているといいます。この一見、効率が悪そうに見える取り組みですが、実は、そこには大きなメリットが3つもあるといいます。

1つ目が、「お施主さんに喜ばれる」こと。お施主さんにとって住宅を建てることは一生に一度の大きな決断。我が家をキレイに、大切に扱ってもらえたことに感動すらされるといいます。

2つ目に、「作業効率がよくなる」こと。1日5回の清掃には、確かに手間はかかりますが、整理整頓されることで、大工さんが動きやすくなる、ミスも減る、危険も減る、結果として作業効率が高まるといいます。

そして3つ目、「収入が増える」こと。効率がよくなることで、工期が短くなり、結果として大工さんの収入が増えるのも、見逃せないメリットだといいます。

こうした「美しい現場活動」を、岡山さんとともに推進しているのが、ハウスメーカーの健康住宅です。同社は、省エネ性能に優れた住宅を表彰する「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」を4年連続ダブル受賞している会社ですが、住宅の省エネだけでなく、建築工程そのものも革新しようと取り組んでいます。

美しい現場活動はお施主さんの感動をも生む

健康住宅の現場監督・藤村さんは、岡山さんの美しい現場活動の素晴らしさを次のように述べています。

藤村さん「パッと見て下にゴミやホコリがほとんど落ちていません。上棟3日後でこれはかなりレベルが高い。普通は材木や金物が散乱していたり、整理整頓がしにくいタイミングではあるのですが、この状態を保てるのは岡山さんの技量がすごいです。自分が作業しやすい環境を自ら作ることで施工の精度も上がるし、工期をなるべく短くする努力をしている。色んな人のことを考えて作業してくれている印象を受けます。」

また健康住宅を率いる畑中社長もお施主さんの喜びを語ってくれました。

畑中社長:「だいたいお客様が来られるのは日曜日ですが、感動されますよ。『今日、私たちが来るの分かってたの?』と。我々も大工さんたちに感謝しないといけないなと思います。」

大工としてのプライドを持って仕事をする

最後に岡山さんに話を伺いました。

「1人だけしても、周りの人が気を付けなければいくら掃除をしても間に合わない。1人1人が美しい現場活動に近づければもっとキレイになる。お施主さんは一生懸命。ほとんどの人にとって一生に一度の高い買い物ですから。それを雑に扱われていたら・・・『この人に頼んで失敗した』と思われなくない。大工としてのプライドを落とさないこと。プライドを持って仕事をすることが大事だと思います。」