インターンシップに応募してみたものの、いざ面接をするとなると「面接って何?」「何を聞かれるの?」と不安になってしまう方も多いのではないでしょうか?
どんなことを聞かれるのか、どこに気をつければいいのか、あらかじめ知ってさえいれば何も恐れることはありません。
そこで、この記事ではインターンシップの面接にまつわる情報をまとめてみました。これさえ読めば、面接対策はバッチリです!
企業側の求める人物像に合わせて話したのに落とされてしまう…。
ちゃんと自己分析をして、相手のことも調べたのに、言おうとしていたことが本番で上手く伝えられなかった…。
そんな経験はありませんか?
しかし、本当に大事なのは「やり方」よりも「あり方」なんです。心がけ一つで面接の結果は変わってきます。
これから紹介する、面接に臨む心構えをヒントにしてみてください。
面接とは、学生から企業へ向けての一方的なアピールの場ではなく、あくまでも「対話」の場です。
「会話は言葉のキャッチボール」という言葉を、耳にしたことはありませんか?
相手がキャッチボールをしたいのに、テニスのラケットを振ってもゲームになりません。相手を無視して、自分の用意してきた回答だけを丸暗記してしゃべることは、それとまったく同じです。
面接では、あなたのスキルや経歴以上に、コミュニケーション力を見ています。
自分をアピールすることだけに注力するのではなく、質問から企業が何を知りたがっているのかを汲み取り、回答するようにしましょう。
みなさんは「初頭効果」というものをご存知でしょうか?
「人は最初に受けた印象に、その後も影響される」心理のことで、ポーランド出身のアメリカ人心理学者S・E・アッシュの実験により証明されました。
最初に良い印象を抱いていれば、その後に多少の欠点が見えても評価はそこまで下がりません。しかし、最初の印象が悪いと、後から上げるのは難しいということです。
第一印象を高めるコツは、笑顔と大きな声で挨拶すること、そして相手の気持ちを考えて発言や行動をすることです。意識をすれば印象は簡単に作れます。
ぜひ実践してみてください。
面接に合格するために、自分を良く見せたくなる気持ちはよく分かります。
しかし、弱点を隠そうとする行いは、かえって裏目に出てしまうことも多くあります。
完璧な人間などいません。
むしろ、自分の弱点を理解していないということは、自分のことを分析できていない、リスクを発見する能力が低い、と解釈されてしまう場合もあります。
自分の苦手・不得意としっかり向き合えることは、それだけでもう立派な強みと呼べます。
さらに大切なのは、弱点を認めたうえで対策や改善案を提示できること。
今後の展望についてもしっかりと筋道を立てて話すことで、弱点をそのままにせず、ちゃんと課題解決へ向けて動ける人間だとアピールすることができます。
弱点があること自体は、まったく問題ありません。自分の弱点を認めた上で前向きに取り組む姿勢は、面接官にも好感を持って受け止められます。
では具体的に、面接前の準備をどう進めていったらいいのかを、見ていきましょう。
まずは、インターン希望先の企業の情報を集めましょう。
ホームページから企業情報や会社概要を調べたり、同業や競合他社と比較しての強みなどを知っておくことは必須です。「業界全体の中での、その会社のポジションを考える」という視点で、情報を集めみてください。
また、社長の名前をインターネットで検索してみることもおすすめです。過去の取材記事などが読める場合もあり、企業の経営方針などについて深く知ることができます。
企業情報が分かったら、次は自己分析です。
自分のこれまでの経験を振り返りながら、希望する企業が求める人物像に合ったエピソードがないかどうか、探してみましょう。
振り返る時のコツとして、自分が上手くいった経験・失敗してしまった経験を辿ってみることで、自分の行動や考え方の傾向を知ることができるはずですよ。
基本的には「これまで何をしてきたのか(過去)」「いま何をしている・取り組んでいる・学んでいるのか(現在)」「これから何をしていきたいのか(未来)」の3点ついて自分の中で明確にしておくとよいでしょう。
自己分析を行うことで、ありきたりな回答でも、面接官ウケを狙ったような突飛な回答でもなく、自分の言葉で、一貫性のある回答をすることができるようになります。
多くの企業は、面接の前にまず書類選考を行います。
しっかりと時間をかけて練り上げることのできるエントリーシートや履歴書は、周りとの差をつけるチャンスです。
良いエントリーシート、履歴書が書けると、書類選考を通過できるだけでなく、面接においても有利になることがあります。面接担当者は、エントリーシートに書かれた内容を見ながら、気になった部分について質問をするからです。
エントリーシートと履歴書は、第三者にきちんと伝わる内容になっているかどうかが、鍵となります。そのため、書き終わったら一度、周りの人に読んでもらうといいでしょう。
企業側からの指定がなく、「私服で大丈夫ですよ」と言われた場合でも、派手な装いは控えたほうが良いでしょう。いわゆるオフィスカジュアルと呼ばれるスタイルで行けば、問題ありません。
また、面接の前に一度、鏡などで身だしなみとチェックして乱れがないかを確認することを忘れずに。
大切なのは「相手からどう見られるか」です!
約束の時間に遅れてしまうのはもってのほかですが、早ければいいというものでもありません。
面接官を含め、企業で働く人は日々たくさんの仕事・約束を抱えています。
着くのが早すぎると前の案件が続いている状況で対応しなければならず、先方に迷惑をかけてしまうこともあります。遅れることのないように15分前には会社の近くに到着しておき、5分前に受付で挨拶をするのが理想的です。
当日になってから「あぁ!忘れてしまった!」とならないためにも、前日までに持ち物の確認をしておきましょう。机の上に出しっぱなしにしてしまうこともあり得ますので、しっかりと鞄に入れるタイミングでチェックをすることが大切です。
もしも、当日になって忘れ物をしてしまった場合は、気づいた時点で速やかに企業に連絡をしましょう。
ミスは取り返しがつきませんが、その後の対応で誠意のある人間かどうかが分かります。黙って隠そうとすることは絶対にNGです!
面接では、どんなことが質問されるのか?
ここが一番気になっている部分だと思います。
実は、インターンの面接で聞かれる質問は、大きく分けると「自己PR」と「志望動機」の2種類しかありません
自己PRと志望動機、どちらの質問なのかを見極められれば、質問を恐れることはありません。以下にそれぞれの質問例をまとめましたので、参考にしてみてください。
・自己紹介をお願いします。
・自分の強みと弱みは?
・周囲からどのような人物と言われますか?
・趣味や好きなことは何ですか?
・将来の夢は?
・学校で学んでいる内容は何ですか?
・アピールできるスキルや知識はありますか?
・学生時代に一番力を入れた活動は何ですか?
・これまでの人生で困難だった経験は?それをどう乗り越えましたか?
・人生で一番大きな失敗は何ですか?
・自分が目標を立ててそれを達成した経験を教えてください。
さまざまなバリエーションがありますが、自己分析がしっかりとできていれば心配することはありません。
「自分のどんな価値を相手に伝えたいのか」を意識しておくと、首尾一貫した回答ができるようになります。
ちなみに、何か特別な体験や内容を話す必要はありません。
日常的なエピソードでも深く掘り下げていくことで、他の誰のものでもない、あなただけのオリジナルストーリーを語ることができます。
繰り返すようですが、大事なのは面接官が何を知ろうとしているのかを考えた上で、答えを返すことです。
どんなにアピール力があったとしても、聞かれてもいないことを話していると好印象は与えられません。聞かれた質問の趣旨をよく理解し、「なぜそう思うのか」をシンプルに伝えましょう。
・なぜ我が社のインターンに参加したいのですか?
・インターンに採用されたら何をしたいですか?
・どうしてインターンを始めようと思いましたか?
・どのくらいの期間、インターンに参加できますか?
・自社の職種の中であなたの強みが活かせる職種は何ですか?
・当社の事業のどのようなところに興味がありますか?
・なぜこの業界に興味を持ちましたか?
・当社を知ったきっかけは何ですか?
ここではインターンに参加して得られるものと、自分がどうしてそれを得たいと思っているのかを、きちんと結びつけて話すことがポイントです。
そのためには、企業情報やインターンプログラムをしっかりと調べておく必要があります。
「自分にとって企業がいかに魅力的であるか」と同時に「企業にとって自分がいかに魅力的であるか(貢献できるかどうか)」も伝えられるようになると、ライバルとの差をグッとつけられるはずです。
自分が企業・業界に興味を持つきっかけとなった出来事や、将来やりたいと思っていることなどを具体的に語れるようにしましょう。
面接中に「何か質問はありますか」と聞かれることがあります。いわゆる逆質問と呼ばれるものですが、企業はなぜ面接で逆質問をするのでしょうか?
一つは、純粋にインターンシップに参加する前に学生の不安を解消しておきたいからです。
インターンが始まる前に気になっていることを確認する場は、そんなに多くはありません。ましてや直接質問できる機会は貴重ですから、企業側も確認をするのです。
そしてもう一つが、学生の積極性や志望度を確認するため。
担当者に直接聞けるせっかくの機会なのに「大丈夫です」と言って何も質問をしないと、「この子は本当はそこまで当社に興味がないのかな?」と受け取られてしまう可能性もあります。
とはいえ、企業ホームページに掲載されているような内容を質問してしまうとかえって印象を悪くしてしまいます。
おすすめは「自分がどんなことをしてみたいのか」をあらかじめ明確にしておくことです。
インターンを通してそれが実現できそうか?前もって準備が必要かどうか?など、担当者にしか聞けないことを質問するようにしましょう。
少し気を付けてみるだけで、相手の評価が劇的に上がるポイントがいくつかあります。
最後に、インターンの面接時に役立つ情報をまとめてみました。
挨拶には「同時礼」と「分離礼」の2種類があります。
違いは、挨拶の言葉とお辞儀の動作のタイミングを分けるかどうかです。
言葉と動作が同時だと、お辞儀している時は床に向かって話すことになってしまいます。
そのため一般的には、最後まできちんと相手の顔を見て挨拶ができる分離礼のほうが、より丁寧な挨拶とされています。
また、挨拶をする際にはきちんと立ち止まって、背筋を伸ばしてするように心がけましょう。自分ではできているつもりでも、他人から見ると全然なっていないということもあります。できれば一度、誰かに見てもらうといいでしょう。
入る前には入室確認のノックをしましょう。
ノックは「コン、コン、コン」の3回というのが日本におけるマナーです。(2回のノックは「トイレノック」と呼ばれるもので、面接にはふさわしくありません)
ノックをした後は、いきなりドアを開けずに「どうぞ」という相手からの返事を待ってから入ります。「失礼します」と一声かけてから入るようにしましょう。
入ったら「よろしくお願いします」と挨拶をします。この時、上述した分離礼で挨拶できると、相手に「しっかりした子だな」と印象づけることができます。
入室した後も、勝手に着席してはいけません。
面接官から「どうぞお座りください」と促されてから座るようにしましょう。
相手は忙しい時間の中で、面接の時間を設けてくれています。
面接官から面接終了の合図が出たら、まずは面接をしてくださったことへの感謝を伝えましょう。その後は、椅子の横に立ったタイミングで「失礼します」ともう一度深くお辞儀をしましょう。
最後に部屋を出る前にも振り返って「失礼します」と挨拶をします。最後まで気を抜かずに、ドアを静かに閉めて退室します。
人事担当者の連絡先を教えてもらったのであれば、面接後に御礼のメールを送ってみましょう。感謝を口頭だけでなく、きちんと形にして伝えられることは社会に出てからも高く評価される能力です。
それだけでなく、あらためて自分の志望度の高さやインターンにかける想いを文面として相手に届けることができます。
「そろそろ学年も上がってきたし、何か就職活動を始めないと」と感じて、インターンシップに応募したものの、面接がある場合には、準備をしたり緊張したりで疲れてしまいますよね。
選考の倍率が高いところでは、狭い枠をめぐってハイレベルな争いになることもあり、周りとの差を感じて、かえって自身をなくしてしまう人もいるようです。
もしあなたがそう感じているのであれば、人気や知名度だけでインターンシップ先を選んでいるからかもしれません。
インターンシップの面接を行う企業は、大企業やBtoCの企業など一般に認知度の高い企業が多いですが、世の中にはあまり知られていない優良企業がたくさんあります。
はたらくTVでは、そんな「まだ広く知られてはいない優良企業」のインターン情報を多く掲載しています。ぜひ参考にしてみてください!